Go to contents

ブルカ論争、再び

Posted June. 20, 2018 08:51,   

Updated June. 20, 2018 08:51


欧州でテロが頻発し、ブルカ論争が再び水面上に浮上している。全身を覆って目も網で覆うイスラム教徒の伝統の服ブルカが、テロリストが身を隠すために使う恐れがあると指摘され、ブルカ着用を禁止する欧州国家が増加しているためだ。スイス、ブルガリア、モロッコなど最近2年間で「ブルカ禁止」を宣言した欧州国家だけで5ヵ国。オランダとノルウェーも「ブルカ禁止法」の通過を目前にしている。

最近、ブルカ禁止法案を通過させた国はデンマークだ。法案施行を控えているデンマークは5月31日、議会で「ブルカ禁止法」を通過させた。これにより8月1日からはデンマークの公共の場所でブルカやニカブを含め顔全体を覆う服を着用できなくなる。デンマーク政府は議会の採決があった5月、「(イスラム教徒の女性たちが頭にかぶる)ヒジャブやターバン、ユダヤ人が着用するスカルキャップなどは禁止の対象でない」とし、宗教弾圧の論議を避けた。

オランダとノルウェーも法案の導入を推進している。2年前に下院で顔全体を覆う服装を公共の場所に限って禁止する法案を通過させたオランダは、今月19日、上院の採決を経て施行するかどうかを最終決定する。ノルウェーは学校や幼稚園、大学でブルカとニカブの着用を禁止する法案を今月通過させ、国王の承認だけを残した状態だ。

 

ブルカ論議の開始は8年前に遡る。2010年、ベルギー下院は安全上の理由で、公共の場所でブルカをはじめ身元確認を難しくする服やヒジャブの着用を禁止すべきだと主張した。欧州でブルカ禁止法案を最初に作った国はフランスだ。フランスは2011年4月、公共の場所でブルカとニカブの着用を禁止する法案を施行した。

しばらく静かだったブルカ論議は、2016年7月にスイスのティチーノ州が「公共の安全を脅かす」という理由でブルカ着用を禁止して再び起こった。その後、ブルガリアやオーストリアも同様の理由で公共の場所でのブルカ着用を禁止した。

論議の最大の被害者はイスラム教徒の女性たち。ブルカをはじめイスラム教徒の女性の伝統服が「砂嵐を避けるため」という本来の目的から離れ、女性たちは社会的抑圧によってこの服装を着用しなければならなかった。一方では、「ブルカ論議」で再び他人によって生涯身に着けてきた伝統衣装であり文化を剥奪される状況となった。このような理由で、伝統に固執しようとする流れと拒否しようとする動きに二分されたりもした。世界各国が「ブルカ禁止」を宣言するたびに抗議するデモが起こるが、今年初め、イランではヒジャブ反対リレー1人デモ「私の密かな自由」が登場した。衣服で髪の毛を覆わない女性たちに懲役2ヵ月未満の刑を科すイランの法律に女性たちが反対して街頭に飛び出したこのデモは、「イラン版Me Too」運動と呼ばれ、注目を集めた。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com