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韓米軍事合同演習UFG、21日から開始

韓米軍事合同演習UFG、21日から開始

Posted August. 21, 2017 09:32,   

Updated August. 21, 2017 09:41

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21日から実施される乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)は、毎年3、4月に行われる「トクスリ訓練(FE)-キーリゾルブ演習(KR)」と共に韓米合同軍事演習の両軸をなす。

UFGは、韓半島で全面戦争が発生する場合に備えて戦争遂行能力を向上させ、米本土などからの米軍増員戦力の展開を確認するための軍事演習だ。延坪島(ヨンピョンド)砲撃など北朝鮮の局地挑発に備えた対応能力を高めることも演習の目標の一つだ。コンピュータ・シミュレーション中心の指揮所演習(CPX)であり、実際に装備が動員される野外機動演習とは性格が異なる。

軍当局は、UFGの性格を「防衛中心の演習」と規定している。北朝鮮が核兵器や各種ミサイルなどで韓国を攻撃する状況を仮定して、「作戦計画5015」など戦時韓米合同軍の作戦計画を基に演習することが核心だ。韓米合同軍の先制攻撃を仮定した演習ではないということだ。「乙支」という名前も、7世紀頃、隋が高句麗を侵略した時に30万の大軍を散水で撃退した乙支文徳(ムンドク)将軍の名前から取られた。軍関係者は、「北朝鮮が韓国を侵略さえしなければ使えないシナリオなので、北朝鮮が反発する理由はない」と強調した。

ただ、演習シナリオは防衛では終わらない。北朝鮮の戦闘力が落ちた時に始まる韓米合同軍の反撃と反撃が成功した後の再攻撃を抑制する目的で行われる金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長など北朝鮮指導部の追放、核兵器や生物化学兵器など大量破壊兵器(WMD)の除去、北朝鮮の地域安定化など後続措置まで網羅されている。このため、北朝鮮は毎年UFGの前になると、「北侵略核戦争妄動」と反発する。北朝鮮の労働新聞は、UFG開始前日の20日、「自滅を早める愚かな行動」と題する論評を通じて「トランプの連中が『斬首作戦』や『対北先制攻撃』、『予防戦争』が必要だと騒ぎ立てる中、反共和国の核戦争演習を公言したことは、情勢を統制不可能な核戦争の勃発局面に追い込む無分別な醜態」と非難した。

北朝鮮は昨年も、UFG開始2日後の8月24日未明、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を奇襲発射するなど、武力示威を行った。



孫孝珠 hjson@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com