
23日、南スーダンのデングデング・ホーチヤイ教育部長官は、「教育審議委員会が今、ジョン・リー(John Lee=李神父の現地での呼称)の人生や業績についての内容を執筆している」と語り、「このような内容が盛り込まれた教科書は、今年、製作に入って、来年2月の新学期に合わせて出版される予定だ」と明らかにした。
小学校の社会科教科書には、李神父の生活や写真が1ページ全面に掲載され、中学の市民権科目の教科書には、2ページに渡って李神父の業績が紹介される。南スーダンで社会に貢献したり、ボランティア活動をしたことを理由に、外国人が教科書に紹介されるのは、李神父が初めてだ。南スーダンの教育部は、これを2015年に進めて、2016年の教科書に反映する予定だったが、国内政治の混乱や予算不足の問題で、計画が2年ほど遅れた。
仁済(インジェ)大学医学部や光州(クァンジュ)カトリック大学を卒業した李神父は、2001年、南スーダンの「トンズ」地域に簡易診療所を設置して、患者たちの世話をした。地元の人たちは、「チョルリ」という愛称で呼びながら彼に従った。 2010年、48歳で大腸がんでこの世を去った彼の一代記は、ドキュメンタリー映画「泣くなトンズ」で国内に紹介され、多くの人々に感動を与えた。
金守蓮 sykim@donga.com






