米国のドナルド・トランプ次期大統領がロシアのプーチン大統領と14日に電話会談し、悪化した両国の関係を正常化することで合意した。
ロシアのクレムリン宮は14日、「トランプ氏とプーチン大統領は今両国の関係がきわめて不満足だということで同意した」とし、「来年、両国の国交正常化210周年を迎え、実用主義的で互恵的な協力関係に戻ることを話した」と明らかにした。トランプ氏側も2人がしばしば電話会談することで意見が一致し、近く実務陣が会って協力案を議論すると明らかにした。
プーチン大統領は、「ロシアは相互尊重と内政不干渉の原則によって米国と新しいパートナーシップを築く準備ができている」とし、「選挙キャンペーンの時の発言を履行してほしい」と要請した。選挙期間中、トランプ氏はロシアに敵対的な北大西洋条約機構(NATO)から手を引くような発言をした。
トランプ氏はこれに対して、「ロシア国民と強くて持続的な関係を結ぶことを期待する」と述べたが、これに先立ち11日にオバマ大統領に会った際には、「強いNATOを維持する」と述べ、プーチン大統領の期待に反する発言をした。
米紙ワシントン・ポストは、「トランプ氏はぎくしゃくしていたドイツのメルケル首相や中国の習近平国家主席とも大統領選後の電話会談で協力を強調した」とし、「同日の電話会談も巧妙な外交戦略の可能性がある」と分析した。
董正民 ditto@donga.com






