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馬408頭を率いて「正祖王様のおなり」

Posted October. 07, 2016 08:56,   

Updated October. 07, 2016 09:17

1795年(乙卯年)、朝鮮の正祖(チョンジョ)王は、臣下や楽隊兵士など6000人あまりと780頭の馬を率いて、昌德宮(チャンドクグン)を出た。行列は崇禮門(スンレムン)を経て漢江(ハンガン)を渡り、今の京畿義王市(キョンギ・ウィワンシ)と水原市(スウォンシ)との境界であるチジデ峠に到着した。それから、正祖は、華山(現在の京畿華城市)にある顯隆園に参拝した。これが有名な正祖の「乙卯園幸」だ。

約200年前に執り行われた乙卯園幸が、昔の区間でそのまま再現される。8日から二日間繰り広げられる「2016正祖王の陵お出まし再現」行事が、ソウル昌德宮から京畿水原市の華城までの47.6キロの区間で行われる。これまで、水原市は、正祖が父親の思悼世子(サドセジャ)のお墓である顯隆園に参拝した乙卯園幸を部分的に再現してきた。しかし今年は、ソウル市と一緒に、初めて全区間を再現する。全体人数は3069人、馬は408頭が動員される史上最大規模となる。

初日である8日午前8時半に昌德宮で、宮殿を出る儀式で行事が始まる。その後、漢江に到着すれば、伝統方式である浮き橋を設置して川を渡る。工兵部隊所属の兵士197人が、浮橋60台を設置する予定だ。現場を訪れる市民たちも、浮橋を渡ることができる。中間の到着地点であるノドル島では、正祖王に献上された食べ物を味わうイベントも用意されている。

二日目の9日は、ソウル衿川(クムチョン)区役所を出発して、マンアン橋や安養(アンヤン)駅(安養行宮址)、義王市(肆覲行宮址)、チジデ峠、華城行宮を経て、午後6時30分にヨンムデに到着する。

これと共に、水原華城周辺では、世界文化遺産である華城築城(1796年)220周年を記念して、7日から9日まで、「第53回水原華城文化祭」が行われる。夜間には解説を聞きながら華城を見て回る「夜が聞かせてくれる正祖の物語」などが行われる。その前夜である6日から始まる水原灯篭祭りも、見ごたえのある行事だ。

今週末、ソウルでは様々な秋の祭りが繰り広げられる。9日、セビッ島と芸術の殿堂とをつなぐソウル瑞草区(ソチョグ)盤浦(バンポ)通りの10車線、4.4キロ区間が「2016ソリプルフェスティバル」の舞台に変身する。当初、2日に開かれる予定だったが、雨のために1週間延期された。同日午後4時から行われる「瑞草江山パレード」は、数十台の首都防衛司令部憲兵隊の「サイカ―」(パトロールオートバイ)や馬場馬術騎馬隊のパフォーマンス、犬のペット100組がカップル衣装をまとって、音楽に合わせて行進するパレードなど、様々な見物が準備されている。

7日から9日まで、ソウル蘆原(ノウォン)駅周辺では、「2016蘆原マスク祭り」が開かれる。行事の白眉は8日午前10時から始まるパレードであり、トンイル路の2つの車線を統制した状態で、北ソウル美術館から2.1キロ区間を、6000人余りの住民がマスクをつけて練り歩く。8日夜は、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)で国内最大規模の花火大会「2016世界花火大会」が行われる。ソウル市は交通渋滞を懸念して、同日午後2時から9時半まで、汝矣洞路(麻浦橋の南端~63ビル前)両方向道路の車両通行を統制する。



유원모 ユ・ウォンモ記者 기자onemore@donga.com