釜山に続き蔚山でも「ガスの匂いがひどい」

釜山（ブサン）に次いで蔚山（ウルサン）でも、ガスの匂いがするという通報が相次いで寄せられ、釜山蔚山地域の市民たちが大変緊張している。

２５日、蔚山市と蔚山市消防本部などによると、２２日午後から、「ガスの匂いがひどい」、「悪臭のため、頭が痛いほどだ」などの通報電話４７件が寄せられた。２２日は蔚山（ウルジュグン・オンサンウブ・オンヤンウブ）の周辺で２２件、２３日は蔚山市内の周辺で２２件、２４日は蔚山東区（トング）周辺で３件が寄せられた。

通報が寄せられた直後、蔚山市と蔚山市消防本部は、パトロール隊を直ちに立ち上げて、ガスの匂いや悪臭通報が寄せられた地域を中心に、調査に乗り出した。しかしいまだにこれといった原因を探せずにいる。

蔚山市消防本部は、「東区地域からガスの匂いや悪臭の通報が寄せられたので駆け付けたが、これといった異常を見つけることができず、都市ガス会社に通知した」とし、「２３日、通報が寄せられた也音洞（ヤウムドン）や仙岩洞（ソンアムドン）などの南区（ナムグ）地域からの通報はなかった」と明らかにした。

蔚山市は、状況室を運営しながらパトロールを強化するなど、対策作りに乗り出している。

これに先立って、２１日と２２日は、海岸に面した釜山の一部の地域で、原因不明のガスのにおいがするという通報が相次いだ。釜山市はその後、釜山市消防本部や釜山都市ガス、ガス安全公社などの関係者などが出席した中、３回の対策会議を開いたが、現在まで原因を究明できずにいる。

釜山市は、通報が寄せられた２１日午後５時半を前後に、広安（クァンアン）大橋を通過したタンクローリー４台から試料を採取して、釜山市保健環境研究院に分析を依頼した。当時、その匂いが東釜山から西釜山へと移動した情況を考慮して、これらの車両がガスの匂いの原因かもしれないという判断によるものだ。

一方、釜山市はネット上やソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）で、「地震の前兆現象」、「古里（コリ）原発の異常兆候」などのうわさが出回ると、調査の進行状況をフェイスブックに掲載し、書き込みをつけるなど、住民の不安解消に力を入れている。

釜山＝チョ・ヨンフィ記者　蔚山＝チョン・ジェラク記者

부산=조용휘기자 silent@donga.com · 울산=정재락기자　釜山＝チョ・ヨンフィ記者 raks@donga.com