
ABC放送は1日、ブルームバーグ氏の事情に詳しい消息筋の話を引用して、「彼(ブルームバーグ)が大統領選に出る可能性は非常に、非常に低い。ほぼ0%だ」と報じた。別の消息筋も、「私たち(ブルームバーグ陣営)は重要な決定の瞬間に来ている」と話した。その決定は、「大統領選不出馬宣言」になる可能性が高いということだ。
ブルームバーグ氏側はこれまで、「民主党で社会主義者のバーニー・サンダースが、共和党でドナルド・トランプが候補になれば、合理的中道勢力の候補として出馬を考慮する可能性がある」と語ってきた。しかし、ヒラリー・クリントン氏大勢論が固まり、ブルームバーグ氏が立つ場所が事実上消えたと判断したようだと、米メディアは分析した。ブルームバーグ氏は中絶と銃規制を積極的に支持するなど、クリントン氏の政策と多くの部分で重なる。このため、クリントン氏は「ブルームバーグ氏は私が候補にならないか心配になって出馬を検討したが、そのような心配をする必要がないようにする」と語ってきた。
一方、「スーパーチューズデー」が終わって、今後の注目は15日に5州で予備選が行われる「ミニスーパーチューズデー」に集まっている。フロリダ、ミズーリ、ノースカロライナ、オハイオ、イリノイの予備選が終われば、民主党は全選挙人団の49.7%、共和党は59.9%が決定する。共和党の場合、マルコ・ルビオ上院議員が政治的故郷であり勝者総取り方式が適用されるフロリダで世論調査の劣勢を覆してトランプ氏に勝てるかが最大の関心事だ。
その後も州予備選は6月14日のワシントンDCまで続く。両党は7月に大統領候補を確定する全党大会を開く。支持候補を明らかにした州別選挙人団(538人)を選ぶ選挙(事実上の大統領選挙)は11月8日に開かれる。
뉴욕=부형권특파원 ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 bookum90@donga.com