5日午前11時45分、米ワシントンのホワイトハウスのイーストルーム。
歴史的な銃規制行政命令を発表するために記者会見場に入ったオバマ大統領の表情は暗かった。2012年に起きたコネチカット州ニュータウンのサンディフック小学校銃乱射事件の被害者家族としばらく抱き合い、会見を始めたオバマ大統領は、すぐに沈痛な表情を見せた。「(コネチカット銃乱射事件で亡くなった)あの1年生たち、ニュータウン…」
達弁のオバマ大統領が言葉に詰まった。左目には徐々に涙がたまった。オバマ大統領は、「どこの誰も銃が愛する子供たちの命を奪うとは想像しなかっただろう。しかしこれが現実だ」と述べた後、言葉が続かなかった。オバマ大統領の両頬を涙が流れていた。「私は銃乱射事件で亡くなった(サンディフック)小学校の1年生20人のことを考えると胸が苦しくなる。(私の政治的故郷である)シカゴの通りでは、(このようなことが)毎日起こっている」と語り、オバマ大統領は、ハンカチもなく手で涙を拭いた。
しかし、数秒後には決然とした表情で主張した。「市民を保護するために銃ロビーに対抗しなければならない。州知事や立法家、ビジネスマンに、共同体の安全のために役割を果たすことを求める」と語った。そして、今後すべての銃販売人に、連邦政府の免許を得て登録し、購入者の身元を照会することを義務づける内容の行政命令を発動すると宣言した。
ワシントンポストなど現地メディアは、オバマ大統領が特有の感性的な演説で銃規制の正当性を強調するのに成功したと評価した。しかし、フォックスニュースなど共和党に友好的なメディアは、「オバマ大統領が計算された涙を流し、理性的判断を鈍らせている」といった批判的な論調だった。
普段からオバマ大統領の銃規制に反対している共和党の大統領選候補たちは、行政命令が銃所持を認めた「修正憲法第2条」違反だとし、会見を批判した。
共和党トップ候補のドナルド・トランプ氏は会見前、CNNとのインタビューで、「大統領になれば拒否権を行使する」と述べた。トップ圏内に浮上したテッド・クルーズ上院議員は、ツイッターで、「オバマ大統領の違憲的行政措置と戦う」と批判した。マルコ・ルビオ上院議員は、「オバマ大統領が修正憲法第2条を弱体化させることに没頭している」と強調した。
しかし、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官は、「銃暴力に関する重要な一歩を踏み出した」と歓迎した。
ddr@donga.com






