「このままだとテロの標的にならないか怖い。お願いだからトランプ氏には黙っていてほしい」(トランプタワーに住む女性入居者)
9日「シカゴ・トリビューン」紙によると、シカゴ都心にある92階建ての「トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー」(写真)の入居者たちは、ドナルド・トランプ氏の過激な発言に困惑した様子だ。「恥をかかされたようだ」という入居者もいる。ニューヨークの複合型マンション「トランプパーク」入居者のジョージア氏はロイター通信のインタビューに応じ、「マンションのサービスは素晴らしいが、『トランプ』という名前は変えてほしい」と話した。
トランプグループはニューヨークやシカゴ、ラスベガスなどに高級な複合型マンションを建設し、富を築いてきた。トランプ氏自身も、ニューヨーク「トランプタワー」のペントハウス(843坪)に住んでいる。
ブランド専門家たちは、トランプの「イスラム教徒入国禁止」発言により、企業のブラント価値が低下するのではないか、懸念を示している。トランプというブランドは、これまで「成功と富、豪華」というイメージを持っていたが、次第に「極端主義」に変わりつつあるということだ。ノースウェスタン大学・ケロッグ経営大学院のマーケティング専門家のティム・カルキンス教授は「一度傷ついたブランドイメージが、以前の価値を回復できるか疑問だ」と指摘した。
jameshuh@donga.com






