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ソウル〜世宗間高速道路、来年末に民間資本で着工

ソウル〜世宗間高速道路、来年末に民間資本で着工

Posted November. 20, 2015 09:32,   

ソウルから世宗市(セジョンシ)までを1時間14分間で走れる高速道路が、2025年に開通される。主要4河川事業後の最大規模となる6兆7000億ウォンの事業費が投入される朴槿恵(パク・クンヘ)政府の代表的社会インフラ(SOC)事業とも言える。これを巡って、地域均衡発展や景気刺激効果への期待が膨らんでいるが、総選挙を控えての「票心の繋ぎ止め」という指摘も出ている。

政府は19日、ソウル鐘路区(チョンノグ)政府ソウル庁舎で第22回経済関係閣僚会議を開き、ソウルと世宗とを繋ぐ往復6車線(129キロ)の高速道路の建設計画を明らかにした。民間投資金を活用しながらも通行料負担を下げるため、政府と民間事業者が損益を分ける方式の民間資本事業で、事業費6兆7000億ウォンを調達することにした。

ソウル〜世宗間高速道路は、京畿九里市土坪洞(キョンギ・クリシ・トピョンドン)から始まって、ソウル江東区(カンドング)、京畿河南(ハナム)、城南(ソンナム)、広州(クァンジュ)、龍仁(ヨンイン)、安城市(アンソンシ)と、忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)を経て、世宗將軍面(チャングンミョン)までを繋ぐ。そのため、漢江(ハンガン)に31番目の橋も新たに建設される。

韓国道路公社は来年末、ソウル〜安城区間(71キロ)工事を開始する。この区間は早ければ2018年に民間資本事業に転換され、2022年に先に開通される。残りの安城〜世宗区間(58キロ)は、民間事業者が決まれば202年に着工し、2025年に開通する予定だ。

ソウル〜世宗間高速道路が完成すれば、ソウルから世宗までを1時間14分で結ぶことができる。現在は、京釜(キョンブ)高速道路や天安論山(ノンサン)高速道路を利用すれば、平日は1時間48分、週末は2時間9分がかかる。新しい高速道路を利用すれば、移動時間を平日は34分、週末は55分短縮することができる。国土交通部の金一枰(キム・イルピョン)道路局長は、「ソウル〜世宗間高速道路が開通すれば、京釜高速道路や中部(チュンブ)高速道路の混雑区間が現在より60%減少するだろう」と説明した。

民間資本高速道路の通行料が一般高速道路の平均1.2倍であることを考慮すれば、ソウル〜世宗間高速道路の通行料は、8000ウォン〜1万ウォン台になる見通しだ。現在、ソウルから世宗に向かう時は、京釜高速道路と天安論山高速道路を利用すれば、6700ウォンの通行料を払わなければならない。

国土部は、今回の道路建設で6万6000件の雇用が生じ、11兆ウォンの生産誘発効果が発生するだろうと予測している。自動車運行コストや事故費用、環境費用などを減らして、年間8400億ウォンほどの社会的便益が発生するという予測も出ている。

不動産市場は、開発好材料に期待している雰囲気だ。不動産情報会社・リアルトゥデーのヤン・ジヨン・リサーチ室長は、「ソウル〜世宗間拘束道路の建設で、ソウル松波区(ソンパグ)の松波ムンジョン地区と江東区(カンドング)のカンイル地区、京畿河南錧沙(ミサ)・龍仁南四(ナムサ)・テジョン地区、慰禮・東灘(ウィレ・ドンタン)2、平沢(ピョンテク)新都市などが注目を集めるだろう」と話した。

今回の事業は、「推進するのが妥当だ」という結論が出てから6年後に事業が確定された。道路周辺の地元住民たちには、2017年ごろに土地補償費が支給される予定だ。そのため、一部では政府が総選挙を控えて、票心繋ぎ止め用として発表した事業だという批判も出ている。政府が従来計画にはなかった燕岐(ヨンギ)〜オソン支線の建設を検討し、中部高速道路の拡張事業の妥当性を改めて調査することを決めたのは、忠清北道(チュンチョンブクド)地域を意識した結果だという指摘だ。