トイレでセクハラなど犯罪発生の兆しが見える時、センサーがこれを検知して、自動的に112(日本の110番に相当)に通報する「スマートトイレ」がソウル大学に設置される。ソウル大学は29日、今年中に工科大学の一部の建物に、情報技術(IT)が用いられたスマートトイレを試験的に導入すると明らかにした。
ソウル大学建設環境工学部のハン・ムヨン教授チームが提案したスマートトイレは、悲鳴と類似した音波とデシベルをセンサーが検知し、非常ベルを鳴らせなくても建物の管理者や112に自動的に通報されるようになっている。非常ベルが設置されたトイレは多いが、暴行やセクハラなど危険な状況にさらされていてもベルが鳴らせない場合に備えるためだ。はしゃいだり、ドアを勢いよく閉めるなどの生活騒音と区別するため、危険な状況の声をデータベースに入力し、悲鳴の音域を構築する予定だ。
また、悪臭防止などトイレの清潔のための各種装置も設置される。便器の中に電子チップを設置し、一定の波動が検知されなければ自動的に管理者に報告される他、利用者が不便を感じた場合に、トイレのQRコードとNFCコードにスマートフォンをかざせば、その内容がアプリケーションを通じて伝送されるシステムなどが具現化される予定だ。ハン教授は「安全を考慮したスマートトイレのアイデアで、全世界のトイレ問題の解決をリードしていきたい」と述べた。






