今シーズンの米プロゴルフ（ＰＧＡ）ツアー・プレーオフは、フィールドの天下統一に向けた三つ巴で熱く盛り上がっている。最強の座を争うロリー・マキロイ（２６＝北アイランド）とジョーダン・スピース（２２＝米国）、ジェイソン・デイ（２８＝豪州）がその主役たち。
先週のプレーオフ第１戦バークレイズで、３人の明暗は分かれた。仲間たちとサッカーをする途中にケガをした足首の治療で、大会に欠場したマキロイは、何もしないで世界ランキング１位に復帰した。反面、今年のレギュラーシーズンのメジャー２勝をはじめ独走態勢を固めたスピースは、脱落の屈辱を舐めながら世界２位にランキングを落とした。今シーズン半ばまでもマキロイとスピースの対決構図の中で一歩下がっていたナンバー３・デイは、今シーズン最後のメジャー大会である全米プロゴルフ選手権に次ぐ２連続優勝の流れに乗って気勢をあげた。
３日、米国メリーランド州ノートンのボストンＴＰＣで開幕するプレーオフ第２戦ドイツ銀行選手権にはビック３のマキロイ、スピース、デイが出揃い、プライドをかけた激戦を繰り広げる。第１戦に不参加しフェデックスポイント・ランキングが１５位まで下がったマキロイは、２０１２年のドイツ銀行選手権とプレーオフ第３戦ＢＭＷ選手権で連続優勝を飾った経験を活かし、強豪の風貌を取り戻すと意気込んでいる。先週、久しぶりに休養を取ったスピースは、疲労蓄積による不調からの巻き返しを狙っている。
シーズンの大詰めに最高の日々を送っているデイは、フェデックスポイント・ランキングでトップに名を連ね、優勝者に与えられる１０００万ドルのボーナスへの希望を膨らませている。第１、２ラウンドを２週連続でスピースと同じ組でラウンドすることになったデイは、「マキロイとスピースが自分のレーダーの中に入ってきた。ナンバー１は長年の目標だった」と話した。デイもまた「前回大会でドライバーが左に曲がって手を焼いた。ティショットの精度がカギとなる」と語った。
一方、大会結果に応じて３人の世界ランキングも再び動く可能性がある。デイとスピースは今シーズンＰＧＡツアーで並んで４勝を挙げており、二人の最多勝レースも見所だ。
kjs0123@donga.com
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