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中国、今度は「先史時代の東北工程」

Posted August. 27, 2015 07:06,   

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中国が、韓民族に関係がある遼河文明を自国の歴史に編入する作業に拍車をかけている。

中国政府は、高句麗、渤海史を中国史に編入する「東北工程」を07年に完了したのに続き、03年から遼河文明を自国の歴史に吸収する「中華文明探源工程」を行っている。最近、観光収益を狙う中国の地方自治体が積極的に参加して歴史歪曲が深刻化しており、「先史時代東北工程」が新しい局面に入った。

東亜(トンア)日報と慶熙(キョンヒ)大学韓国古代史・考古学研究所は今月13〜18日、中国の現地調査で、内モンゴル自治区文化庁が赤峰市敖漢旗に紅山文化を集中的に展示する「内モンゴル紅山文化博物館」を今年に入って建設していることを確認した。同博物館は、中原文明の源流として紅山文化にスポットライトをあてる計画だ。

これに先立ち昨年4月には、中国社会科学院考古研究所が「敖漢旗先史考古研究基地」を設置し、紅山文化の遺跡発掘を主導している。慶熙大学のカン・インウク教授(北方考古学)は、「中原文明の源流として遼河文明を規定しようとする中国政府の試みは明白な歴史歪曲だ」とし、「このままでは、古朝鮮に影響を及ぼした遼河文明が韓半島と交流した痕跡が消えるだろう」と指摘した。



sukim@donga.com