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「朝鮮版ゴッホ」崔北の「丹丘勝遊圖」、ソウル市が文化財に指定

「朝鮮版ゴッホ」崔北の「丹丘勝遊圖」、ソウル市が文化財に指定

Posted August. 21, 2015 07:16,   

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朝鮮版「フィンセント・ファン・ゴッホ」と言われている朝鮮後期の画家・毫生館・崔北(チェ・ブック、1712〜1760)が描いた「丹丘勝遊圖(写真)」が、ソウル市の有形文化財に指定される。

20日ソウル市によると、この絵は秋史・金正喜(キム・ジョンヒ)と共に、朝鮮後期の最高名筆と言われている李匡師(イ・グァンサ=1705〜1777)が1749年(英祖25年)、丹陽(タンヤン)の嶋潭三峰(トダムサムボン)で行った舟遊びの場面を、崔北に依頼して描かせた山水画だ。絵と共に李匡師が直接絵の説明と出席者らの名を絵の左側に記録し、書体研究資料としても価値が高い。

崔北の複数の作品は、その大半が制作年代が知られていない。しかし、この絵は彼の壮年期(37歳)の画法をそのまま見せており、当時流行っていた「南宗書風(ものの形よりは精神世界の表出を重視した画風)」を基にした山水画として価値が高い。

崔北は激しい酒癖や奇異な行動で、多くのエピソードを残した画家でもある。特に彼に絵を要求して断られたとある権力者の脅迫に対し、「他人が私に手を加える前に、自分で手を加える」として、自ら右目を刺して失明した物語は有名だ。大胆で率直な筆法で多くの山水画を描いたため、崔山水という異名を得た。



irontiger@donga.com