
無人駅を守る猫駅長として日本国民に愛された猫の「たま」が死に、その死を悼む声が多い。
和歌山電鉄は24日、和歌山県の貴志駅長の「たま」が22日に死んだと明らかにした。「たま」は駅の売店で飼われていた猫だが、2007年1月に駅長に抜擢された。日本では猫が店に幸運を招くと考えられているが、そのことに着眼し、無人駅の財政を改善する試みだった。
「たま」は国内外のメディアに紹介され、すぐにスターになった。ふてぶてしいように見えて写真撮影に協力するなど、ほかの猫に比べて社交的で、観光客の愛を独占した。駅は海外の観光客まで訪れる名所になり、県の財政にも大いに役立った。
和歌山電鉄は、「たま」に専用の帽子と駅長室を作った。職責も昇進を繰り返し、2013年には会社で「ナンバー2」の社長代理になった。「たま」を撮った写真集がベストセラーになり、キャラクターグッズも全国的な人気を呼んだ。
和歌山電鉄が明らかにした死因は急性心不全。年齢は16才2ヵ月で、人間の80才に相当する。「たま」は死ぬ前日、和歌山電鉄の小嶋光信社長が見舞いを来ると、起きて元気な声で「ニャー」と挨拶したという。和歌山電鉄は「たま」を「永久名誉駅長」に任命し、駅に名前を残すことを決めた。
日本メディアは25日付で、「たま駅長、天国行きの列車に搭乗」、「永眠、お疲れさまでした」などと題する訃告記事を掲載した。駅に設けられた献花台に花をたむける人々が列をなし、和歌山電鉄のホームページは、追悼文が殺到して一日中ダウンした。葬儀は28日、「たま」が生涯の大半を過ごした貴志駅で社葬が執り行われる。






