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[オピニオン」クーパンの1兆ウォン投資の大儲け

[オピニオン」クーパンの1兆ウォン投資の大儲け

Posted June. 05, 2015 07:22,   

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女優のチョン・ジヒョンがセクシーな視線を投げかけながら、「私は今日もなかなかよい買い物ができている」と語る。「ショッピングの専門家ではないが、最近流行りの服や旅行を楽しみ、たまにはホテルのスパで贅沢もする」と自慢する。オンライン上ショッピングモール「クーパン」のテレビコマーシャルだ。2010年、共同購入すれば割引するソーシャルコマース会社として起業したクーパンは、5年間で年間取引高が2兆ウォンを超える総合電子商取引会社に成長した。

◆クーパンが、日本ソフトバンクの孫正義会長(58)から、10億ドル(役1兆1000億ウォン)の投資を誘致した。韓国ベンチャー企業史上最大金額であり、世界でもこの1年間、米ウーバー(28億ドル)や中国の小米(11億ドル)に次ぎ、3番目だ。企業価値は5兆5000億ウォンと評価された。クーパンは昨年、3400億ウォン余りの売上げに、1200億ウォン余りの赤字を出したが、成長可能性を高く見たのだ。孫会長は2000年、中国アリババに200億ウォンを投資して、60兆ウォンに膨らませた経験がある。クーパンは「第2のアリババ」になるだろうという期待が高まっている。

◆クーパン創業者のキム・ボムソク代表(37)は、米ハーバード大学を卒業した。両親は弁護士になることを希望したが、「企業を通じて世界を変えることがあまりにも楽しい」と起業したという。氏は全国に物流センターを構築し、米シリコンバレーや中国上海に研究開発センターを立ち上げた。単なる流通会社ではなく、先端情報技術(IT)を備えた革新的企業を追求している。クーパンも職員が直接迅速に配達する「ロケット配送」を開始し、宅配や複数の物流会社と対立した経緯がある。

◆在日3世の孫正義会長は、九州の貧民街で生まれ、朝鮮人と蔑視を受けながら育ってきたが、日本最大IT企業の代表となった。米国で裸一貫で成功し、最も大きな企業を立ち上げた女性は、韓国系のタイ・リー(56)だという。氏は、ソフトウェアの販売やサービスで年間6兆ウォン以上の売上げを誇る会社、SHIの代表だ。韓国人のDNAには創意性や企業家的根性があふれているようだ。国内にクーパンのような企業が1万社ぐらい出てきたらと思う。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com