
25日、アップルの最高デザイン責任者(CDO)にジョナサン・アイブ副社長(48)が任命されたことを受け、米紙ワシントンポストなど複数の米国メディアは、アイブ副社長がスティーブ・ジョブズの傍にいたからこそ、今日のアップルが可能だったとして、改めて二人の関係に注目している。
2011年に他界したジョブズは、生前「干支一回り」の12歳も年下のアイブ副社長を、「私の霊的同伴者(ソウルメイト)」と呼んだ。アップルのティム・クック最高経営者(CEO)は25日、アイブ副社長の昇進人事を発表すると、生前、ジョブズとアイブが共有していたデザイン哲学が再び注目を集めている。
WPは、「表面的単純さではなく真なる単純さ(True Simplicity)が二人のデザイン哲学だった」と報じた。ジョブズは、「何かを単純化させるかというのは、その対象が持っている複雑性を無視するのではなく、むしろそれを説明する明快な解決策を出すことだ」と定義づけ、アイブ副社長は、「人々が単純なものを好むのは、『自分ならこの製品を制圧できる』と感じるからだ」と説明した。アイブ副社長は、ウォルター・アイジャクソンが書いたジョブズの伝記の中でも、「(ジョブズと私は)新製品を作るとき、本質を除いては全てなくすことを希望した」と話した。ジョブズも生前、経済専門誌フォーチュンとのインタビューで、「人々はデザインを、ただうわべだけのものだと思っているが、それは正反対に理解しているのだ。デザインは創作物の魂(本質)だ」と話した。
アイブは一時、アップルを離れようとしたという。アップルがデザインへの理解や尊重無しに、収益の最大化にだけこだわっていると考えたからだ。しかし、彼に踵を返させた決定的なきっかけは、ほかならぬジョブズのCEO復帰(1997年)だった。「ジョブズのいないアップル」では、エンジニアがデザイナーを支配していたが、ジョブズが帰ってきたことで、デザインの存在感は180度変わり、当時、デザインチーム長だったアイブ副社長も結局、気を持ち直したという。複数の米メディアは、「世界を揺るがしたアップルのアイマックやアイポット、アイパッドなどは、デザイナーがエンジニアリングを統制するアップルのユニークな文化の中で誕生した」と評した。
ジョブズは生前、「アイブにあれこれ指示できるのは、(私以外に)誰もいない」と話したほど、彼を特別扱いしたが、アイブ副社長がジョブズにいい感情だけを持っていたわけではなかったようだ。アイブ副社長は、「ジョブズの伝記」で、「彼は私のアイデアを聞いては、『つまらない』といったが、後でその一部を自分の考えであるかのように発表した時は、傷ついたこともあった」と話したことがある。しかし、アイブ副社長は2011年10月19日、ジョブズの追悼式場で、「サンキュ、スティーブ」という言葉で、ジョブズへの感謝の気持ちを伝えた。






