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国情院長候補の李炳浩氏「5・16はクーデターだが国家安保に貢献」

国情院長候補の李炳浩氏「5・16はクーデターだが国家安保に貢献」

Posted March. 17, 2015 07:19,   

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16日、 国家情報院長候補に指名された李炳浩(イ・ビョンホ、写真)を対象にした国会情報委員会の人事聴聞会では、5・16軍事クーデターに対する歴史的評価が焦点となった。

最大野党・新政治民主連合の金光珍(キム・グァンジン)議員らが、「5・16をクーデターだと思うか」と再度質問すると、李氏は「学術・法律的な側面ではクーデターだ」と認めた。同党の朴智元(パク・チウォン)議員から「5・16クーデター(軍事政変)の直後、陸士士官学校生徒の支持行進をやったではないか」と指摘されると、「(行進に)出るように言われたので出たに過ぎない」と釈明した。その上で「歴史的事件が国家安保に貢献したかどうかという観点から言えば、5・16は国家安保を強化した歴史的きっかけとなった」と強調した。5・16クーデターという用語は認めるものの、5・16の歴史的意義については譲歩できないと主張した。

李氏は、国情院の政治介入については抜本的に追放する意志を明らかにした。李氏は冒頭発言で、「国情院の政治介入は国情院を駄目にする」とし、「歴史的犯罪者には決してなりたくない」と断言した。さらに「国情院が権力機関になってはならないというのが普段からの所信だ」と付け加えた。

また、国情院に対テロセンターを設置する内容のテロ防止法の制定が必要だと強調した。李氏は、「情報とテロとは切り離せない」とし、「情報があってこそテロを防ぐことができる」と語った。

金基宗(キム・ギジョン)容疑者によるリッパート駐韓米大使襲撃事件については、「政治的目的を持った加害行為であるためテロ行為だ」と強調した。

野党議員らは李氏の安保観について肯定的に評価しながらも、メディアへの投稿文などで明らかになった保守的性向については批判した。李氏は、2009年に起きた龍山(ヨンサン)火災惨事について「暴動」と表現したことに関連し、「傷ついた方々がいれば、申し訳ない」と謝罪した。

野党議員らからの敏感な質問には、「考えさせてほしい」「就任したら調べてみたい」などの形で即答を避けた。

李氏に対する人事聴聞会が終わり、国会には現在、朴商玉(パク・サンオク)最高裁判官候補の人事聴聞会だけが残っている。

新政治連合は19日、議員総会で内部意見を調整することにした。これを基に、与野党が聴聞会の日程について改めて議論することにした。野党院内執行部も聴聞会開催の必要性に共感しており、早ければ今月中に人事聴聞会が開かれる見通しだ。



constant25@donga.com