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シュティーリケに学ぶ、韓国サッカーの希望を蘇らせたリーダーシップ

シュティーリケに学ぶ、韓国サッカーの希望を蘇らせたリーダーシップ

Posted February. 02, 2015 07:17,   

「所信をもって率直に、そして未来志向に…」

リーダーなら誰もが言ってみたい言葉だ。だが、食言や虚言に終わる例もある。27年ぶりに韓国サッカーをアジア杯準優勝に導いたウリ・シュティーリケ監督(61)も、そう言った。そして、自らの言葉を証明した。もう一つ、監督の言葉は緻密に計算尽くしのものだった。就任後から豪州との決勝まで、シュティーリケ監督が紡ぎ出したピッチの外の「言葉の戦術」を振り返る。

外国人では7年ぶりとなる韓国代表監督に就任したシュティーリケ氏は昨年9月8日、報道陣と初顔合わせの席で、自身が描いているサッカーについて語った。「勝つサッカー」「守備の固いサッカー」がそれだった。韓国は今大会で準決勝までの5試合で無失点での連勝を挙げた。

選手選考のプロセスでも監督の信念は揺るがなかった。過去の振るわなかったプレーやメディアの評価に拘束されなかった。その代わり、今現在の選手の状態を直接確かめた。昨年11月、朴主永(パク・ジュヨン)を選んだ後、「代表チームの扉は誰にも開かれている。過去に非難されたとして排除するのは正しくない」として批判的世論を一蹴した。しかし、朴主永のプレーが芳しくないと、同11月まで待機メンバーリストにも入っていなかったイ・ジョンヒョプをアジア杯最終メンバーに入れた。チャ・ドゥリを電撃的に合流させながら「ブラジルW杯の結果が良くなかったのは経験が不足していたからだという話を聞いた。若い選手たちを引っ張ってくれるベテランが必要だ」と話した。

シュティーリケ監督は率直だった。分からないことは分からないと認めた。1期目の代表メンバーを発表しながら、「私は外国人なので、まだ韓国サッカーについて良く分からない。自分が就任するまでの代表メンバーと大きく変わらない。ゼロベースからスタートして、次第に強いチームに仕上げたい」と話した。国内メディアとの初顔合わせで「韓国サッカーを知るためには文化を知らなければならない。今後数ヵ月、自分がやらねばならないことは、どんな韓国文化があるのかを学ぶことだ」と話したのも同じ脈絡だ。アジア杯グループリーグ第2戦のクウェート戦で、苦戦の末に勝った後は、「今日を機に、我々は優勝候補からは外されるだろう」と語った。内容で負けていたことを認めると同時に、選手たちに刺激を与えるための発言だった。

以前の外国人監督とは違い、シュティーリケ監督は韓国サッカーに未来に関しても多くのことを話した。「希望がなかったら監督を引き受けなかっただろう」と切り出しては、「Kリーグ選手が代表メンバーに多く選ばれるような連鎖の構造を作ることが、私が残したい足跡だ」とも話した。「Kリーグ観客数こそ、サッカーに対する本当の関心」だと言い、Kリーグへの関心を訴えた。

今回の代表チームは、歴代代表メンバーの中では名声からして一番重みが落ちると言われた。だがシュティーリケ監督は就任5ヵ月で27年間、誰にもできなかった大仕事を成し遂げた。決勝を終えて、監督は紙に書いた韓国語を一言一言読み上げた。「テハンミングク・クンミンヨロブン、ウリ・ソンスドゥル、チャランスロウォヘド・テムニダ」(大韓民国国民の皆さん、われわれの選手たちを誇りに思っても良いです)。

シュティーリケ監督も韓国サッカーで誇らしい監督として名を残せるだろうか。スタートは良い。