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セウォル号法合意は「失敗した交渉」、文在寅議員の発言が波紋

セウォル号法合意は「失敗した交渉」、文在寅議員の発言が波紋

Posted October. 03, 2014 03:13,   

野党新政治民主連合・非常対策委員の文在寅(ムン・ジェイン)議員(写真)は2日、セウォル号特別法案の最終合意について、「我々は交渉で負けた」とし「敗北を認める。どんな批判も甘んじて受け入れる」と述べた。

文議員は同日、国会で開かれた同党の非常対策委員会会議で、こう発言した上で、「セウォル号特別法を巡る交渉結果が真実究明を望む遺族の要求には大きく及ばなかった」と指摘した。また「惨事の真実が徹底的に解明されることを望む遺族や国民と最後まで一緒にする」とも話した。

同党主流派の親盧系(盧武鉉元大統領系)強硬派のリーダーの文議員が、今回の合意を「失敗」と決めつけたことで波紋を呼びそうだ。同党の中道派議員は、「文議員が言っている『真実』というものは、そもそも何なのか。所詮は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を揺さぶるのが目標であることを認めたものだ」と皮肉った。ある重鎮議員は、「大統領候補だった人がセウォル号法の妥結や国会の正常化が間違っていると言っているのか」と反発し、「遺族に同調してハンストをするかと思いきや、突然『遺族を説得する』と言っては、またしても強硬姿勢に立ち返った。こんなに激しくぶれても良いのか」と批判した。

世論の風当たりが強まると、文議員の側近は、「遺族の意向を100%反映できていないことに対する申し訳ない気持ちを示したものだ」とし、「朴映宣(パク・ヨンソン)議員が院内代表を辞任する前に作られたメッセージを読んだものだ」と釈明した。朴前院内代表は非常対策委員会会議に出席せず、電子メールで同僚議員たちに辞任の意向を伝えた。この動きを知らないまま、用意されたメッセージを読み上げたというのが文議員側の説明だ。

文議員とは対照的に、文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長は、冒頭発言で「(与野党の)両党の院内代表はじめ交渉に参加したメンバーたちは、本当にご苦労様でした」と話した。