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LGチャンピオンズパークに大リーグ仕様の土が敷かれる

LGチャンピオンズパークに大リーグ仕様の土が敷かれる

Posted August. 22, 2014 03:15,   

한국어

遠回りをしてここまでたどり着きましたね。米国カリフォルニア州ドーソン・キャニオン地区の地下50メートルに埋まっていた私が、太平洋を渡って韓国に来ることになりましたからね。土が良質で空気がきれいなことで有名な試合前の私の新しい家です。

自己紹介が遅れました。私はメジャーリーグの野球場に敷かれている土です。米国でも高い品質を認められ、多くの野球場を渡り歩いています。柳賢振(リュ・ヒョンジン)選手(ドジャース)が活躍しているドジャーススタジアムや、かつて朴賛浩(パク・チャンホ)選手がプレーしていたサンディエゴ・ペトコパークにも、私の友達が巣食っています。

私に関する噂が韓国でも出ているようです。韓国の野球場の多くが私を探しているんです。昨年、蚕室(チャムシル)野球場と馬山(マサン)野球場が私を使っています。今度は、1軍の競技場ではなく、有望株を育てる2軍の練習場にも使われることになりました。

LGは22日、京畿道利川市大月面夫必里(キョンギド・イチョンシ・テユルミョン・プピリ)にある「LGチャンピオンズパーク」をオープンします。野球場2面と快適な宿泊施設、多目的リハビリセンターなど世界レベルの施設を備えています。親企業のLG電子は、太陽光に近い感じの最先端のプラズマ照明まで設置したそうです。

しかし、野球の基本はグラウンドで、その中でも核心は土ではないでしょうか。サポーターの目には同じように見えるかも知れませんが、野球場には多様な土が使われているんです。投手のスパイクに良く掘られているマウンドには硬い土が、内野の走塁ラインには相対的に軟らかい土が使われます。KIAの本拠地チャンピオンズパークのマウンドには「マウンドクレイ」が、内野にはきめ細かい粒子の「インフィールドミックス」と呼ばれる土が敷かれています。マウンドクレイは土が掘り難いため、不規則バウンドを防いでくれます。

これにコンディショナーという焼いた土を撒きます。普段、水をかけると水分を含んでいますが、乾燥した天気の日はインフィールドミックスやマウンドクレイに水分を補充してあげる役割を果たしています。逆に雨天のときは水を吸い込みます。

簡単に見えても、専門的な技術が求められます。パトコパークのヘッドグラウンドキーパーのヨダ・ルーク氏が直接来て、チャンピオンズパークに土を敷きました。彼は、単なる球場管理人ではありません。メジャーリーグの選手も、彼の許可がなければグラウンドに入れません。試合がある日は、10人あまりの職員を管理します。グラウンド管理の核心は水分の管理です。いつ、どう土に水を撒くが重要です。メジャーリーグには、「水撒きのレバーを握るのに10年はかかる」という言葉もあります。

メジャーリーグレベルの施設を備えたのですから、野球もメジャーリグのようにうまくやることだけが残っています。一時は有望株の墓とも呼ばれたLGは、有望株の揺籃に生まれ変われるでしょうか。