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「エボラ恐怖」につけ込んだ偽の治療剤登場

「エボラ恐怖」につけ込んだ偽の治療剤登場

Posted August. 18, 2014 04:31,   

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「Zマップ(ZMapp)」のほか、別のエボラウイルス治療剤がある?

西アフリカで蔓延しているエボラウイルスを巡る恐怖を利用して、金を稼ごうと、偽の治療剤まで登場したと、米紙ニューヨークタイムス(NYT)が、15日付で伝えた。

ナイジェリアのオニエブチ・チュク保健長官は14日、地元のメディアとのインタビューで、「首都ラゴスにいるエボラウイルス感染患者8人が、「ナノシルバー」という試験用エボラウイルス治療剤を受け取る予定だ」と明らかにした。しかし、ナノシルバーは、チョコレートや大麻油などと共に販売される微細な銀の粒子が含まれているサプリメントだ。監督機関の承認すら受けていない。

これを受け、世界保健機関(WHO)や米食品医薬局(FDA)は、偽のエボラウイルス治療剤やワクチンへの注意を呼びかけている。FDAは、「発病後、偽の治療剤やワクチンを巡る苦情が相次いでいる」とし、「現在、我々が承認したのは、ただの1件もない」と明らかにした。

エボラウイルスが早いテンポで広まり、確認されていない治療法も、西アフリカで流行っている。特に、ナイジェリアでは、塩水を飲んだり、塩水でシャワーを浴びれば、エボラウイルスを予防できるというデマまで出回り、「神聖なエボラ治療向け塩」が売られたりもした。WHOによると、実際、ナイジェリア人2人が、塩水を過度に飲んで、死亡した。

一方、国境無き医師会のジョアン・リウ会長は15日、「現地の状況は、戦争さながらだ」とし、「6ヵ月が過ぎてこそ、この急速な拡散を統制できるだろう」と明らかにした。