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PK戦の次に延長戦、順番を変えると?

Posted June. 30, 2014 08:25,   

「W杯は情熱の舞台だ。延長戦ではドラマが生れる。だが、PK戦は悲劇で終わるだけだ」(ゼップ・ブラッター国際サッカー連盟会長)

28日(現地時間)、サッカーW杯ブラジル大会の決勝トーナメント1回戦で、開催国ブラジルと対決してPK戦の末に敗れたチリは、この言葉にうなずくだろう。選手の中では、1994年米国大会にイタリア代表として出場したロベルト・バッジョ(47)が一番激しく納得するだろう。バッジョは、この大会でチームの8得点のうち5点を入れたが、ブラジルとの決勝でPKを外し、少なくない非難を浴びた。

トーナメントが始まると、必ず勝敗を分けなければならない。だが、サッカーの美しいところは、「ゴールの希少性」から生れる。「悪魔が作った制度」と批判されながらも、最悪を回避する形でPK制度を維持する他ない所以だ。

だとすれば、順番を変えるのはどうだろうか。延長戦が終わった後にPK戦をやるのではなく、PK戦を先にやって延長戦に入る仕組みだ。これを最初に主張したのは、押収でサッカーのテレビ中継権交渉家として活躍しているヘンリー・バトラー氏。バトラー氏は「サッカーにアドバンテージシステムを導入しよう」と提言した。

アドバンテージシステムでは、前後半90分の試合が終われば、すぐPK戦に入る。この時、今のように5人で勝負を決めるのではなく3人が蹴る。その次に前後半30分の延長戦を行う。延長戦で勝敗が付けば、それで良いが、同点になった場合はPK戦で勝っている方の勝利とする方式だ。

バトラー氏は、「こうすればPK戦で負けたチームが延長戦では総力戦で臨むため、PKではないゴールで勝敗がつく確率が高くなる。またPK戦のスリル感を保ちながら、PKを外した選手には挽回できる機会が与えられる」とし、アドバンテージこそサッカーそのものと選手たちに優しいシステムだ」と主張した。

もちろんPK戦で勝ったチームが延長戦では守備を固める戦略を駆使することを懸念する声もある。だが、どうせゴール一つで天国と地獄を行き来する種目ならば、バトラー氏の主張をまるきりたわごと言い切ることもできないだろう。