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出勤時間のW杯、警察が「DMB視聴」取締りを強化

出勤時間のW杯、警察が「DMB視聴」取締りを強化

Posted June. 17, 2014 05:50,   

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警察は、ワールドカップ期間、走行中のDMB視聴の取り締まりを強化する。警察に摘発されれば、反則金6万ウォンと違反点数15点が科せられる。正常運転時の前方注視率は78.1%だが、運転中にDMBを視聴した場合58.1%と大幅に低下する。飲酒運転(血中アルコール濃度0.1%の場合)した時の前方注視率(71.1%)よりも低い。障害物を避けるのにかかる時間もDMBを視聴する場合1.12秒で、飲酒運転時(1.40秒)と同様事故の危険性が高い。

記者は最近、慶北尚道尚州市(キョンサンプクト・サンジュシ)の交通安全教育センターで、DMBを視聴して運転することがどれほど危険か実験してみた。急ブレーキコース、危険回避コース、高速走行コースの3種類のコースで、一般走行とDMBを視聴して走行した時を比較した。3つの実験すべてDMBを視聴して走行した時、安全度が顕著に低かった。実験途中、ガードレールに衝突する寸前の事態も起こった。

急ブレーキコース(水柱20m手前で突然信号が赤に変わり、水柱にぶつからないようにブレーキをかけるコース)では、時速40kmで車を運転した時は水柱5m手前で停車したが、DMBを見て同じ速度で走った時は2m手前で止まった。時速50kmで車を運転した時は水柱と衝突し、6m走って停車した。DMBを見て同じ速度で走った時は衝突後16mも走って車が止まった。水柱が人だったら大事故につながる状況だ。危険な状況(水柱との衝突)を予想できたにもかかわらず、DMBを視聴して運転した時は反応が遅れた。赤の三角コーン80個で車1台が通ることができる180mのS字コース。記者がこの危険回避コースを正常走行した時は、三角コーンを1つも倒さなかった。しかし、DMBを視聴して走行した時は、10m進んだだけなのに三角コーンを3つも倒してコースを離脱した。

高速走行の実験では、さらに驚くことが起きた。サーキットで時速70kmでコースを走行した。スピードが出れば出るほど周りが「水が流れる」ように感じられた。DMBを操作して走行を始めると、「夜間走行」、「横断歩道」、「エコ走行」の標識をすべて見逃した。そのうえ、約300m走ったところでコーナーでDMBを操作したところ、ガードレールに衝突しそうになった。共同で実験を行った交通安全公団のキム・ジュンニョン教育開発処教授は、「注意しても事故の危険性があるので、DMBを見たり携帯電話を操作することは自殺行為だ」と指摘した。