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ドレスデン構想で進展あれば北朝鮮制裁解除も

ドレスデン構想で進展あれば北朝鮮制裁解除も

Posted March. 31, 2014 04:50,   

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政府は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が「ドレスデン統一構想」として発表した北朝鮮への3大提案を推進する中で、南北交流を全面中止させた5・24対北朝鮮制裁と衝突しない場合は、「関連の5・24制裁措置の解除が必要」との方針を固めた模様だ。

複数の政府関係者は30日、「3大提案のうち、北朝鮮への人道支援の拡大は5・24措置の範囲内で推進できる」としながらも、「北朝鮮の国民生活関連のインフラ整備のためには南北間の新規投資や交易、開城(ケソン)と金剛山(クムガンサン)以外の地域への訪朝を禁じている5・24措置を解除しなければならない」と話した。

ドレスデン構想の実現に向けて、離散家族再会の定例化や北朝鮮の産婦や乳児を対象にした「母子パッケージ」支援から始める方針だが、交通、通信などのインフラ建設への投資と北朝鮮の地下資源の開発、新義州(シンウィジュ)を中心にした南北と中国による協力事業を推進する段階では、5・24措置を解除する必要があるという。

これまで政府は、南北とロシアの協力事業である「羅津(ラジン)−ハサン・プロジェクト」については、北朝鮮への新規投資を禁じた5・24措置の「例外」と見てアプローチしてきた。政府関係者は、「ユーラシア・イニシアティブを通じた国益確保という見地から迂回路を作ったものだ」と話した。だが、ドレスデン構想の実現に向けては、そのような例外の認定ではなく、5・24措置の解除という根本的な解決策を模索されている模様だ。今後、同構想の進展具合に応じて、5・24措置と衝突する分野が増えてくるのは必至で、その都度、例外を設けるのは困難だと判断しているものと見られる。

しかし、政府関係者の間では、「ドレスデン構想の実現に向けた取り組みが、すぐ5・24措置の解除につながるのではない」と、慎重な態度を示す向きが依然として根強い。5・24措置を解除するためには、南北対話を通じて北朝鮮が天安(チョンアン)艦爆沈に対して責任ある措置を取るべきだという主張だ。北朝鮮は、未だに天安艦爆沈について、自分たちが起こしたことさえも認めていないため、ドレスデン構想での提案と5・24措置が衝突する問題を解くためには、絶妙な第三の一手が必要だ。

政府関係者は、「政府は今週中に大統領府、統一部、農林畜産食品部など関係省庁間協議を経て、対北朝鮮提案などドレスデン構想の後続措置を取る予定だ」と明らかにした。