北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が1日の新年の辞で、南北関係の改善を強調した。昨年に続き、今年も肉声で新年辞を発表した。韓国政府は、「進んだ姿だ」と評価しながらも「北朝鮮が実質的な変化を見せるのか、鋭意注視したい」として慎重な態度を示した。
金第1書記は同日、「北南間の関係改善のための雰囲気を作らなければならない」とし、「民族を重視し、統一を望む人なら、それ誰であっても過去を問わず、一緒にやっていくだろう。北南関係の改善のために、今後積極的に努力するだろう」と話した。
金第1書記は、「百害無益な誹謗中傷を終えるべき時期が到来したし、(南北間)和解と団結を阻害することを、これ以上してはならないだろう」と主張した。韓国政府については、「無謀な同民族間対決と従北騒ぎを繰り広げていないで、北南関係の改善に応じろ」と促した。
これたに対して韓国政府は、金第1書記が昨年の新年辞で「南朝鮮の反統一勢力は同族間対決政策を捨てろ」という風に一方的に要求したのと比べると、南北関係の改善により積極的な態度を示したものと評価した。政府関係者は、「昨年、離散家族再会が流れて以来、北朝鮮が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を名指して非難するなど南北関係の緊張を高めてきたことを考えると、変わった態度と認められる」と話した。
別の関係者は、「李明博(イ・ミョンバク)政権2年目の2009年には新年共同社説を通じて、当時の李大統領を名指して非難したのとも違う」とし、「北朝鮮が南北当局間対話の提案など平和攻勢をしかける可能性もある」と話した。だが、昨年の新年辞発表後も3度目の核実験などが相次いだことからすれば、生半可な楽観論を警戒する声も上がっている。政府は大統領府国家安保室と統一部を中心に、対応策作りに乗り出した模様だ。
一方、金第1書記は新年辞で韓国や米国への威嚇も忘れなかった。「この地で再び戦争が起きるのなら、それは多大な核の災難をもたらすだろうし、米国も無事ではないだろう」と話した。張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑については、「党内部の派閥汚物を取り除く断固とした措置を取った」とし、「党が適当な時期に的確な決心で反党・反革命の宗派一味を摘発・粛清することで、党と革命隊列が強く固まった」と主張した。






