順位争いがし烈になって今季プロバスケットボールが、「ヘインズ事態」という暗礁に乗り上げた。問題の場面は、14日、ソウル蚕室(チャムシル)学生体育館で開かれたSKとKCCとの試合で出た。KCCが26対25で1点リードしていた2クォーター中盤。SKの助っ人、アーロン・ヘインズはボールと関係のない、相手コートの3点シュートラインの付近で守備のためにバックコートしていたKCCのキム・ミングを自分の腕と肘で激しく押しのけた。ヘインズを全く見られなかった無防備の状態で不意に殴られたキム・ミングは、コートに倒れて5分近く横になってから退けた。
韓国バスケットボール連盟(KBL)は15日、競技分析官の報告書を通じて、「故意性の強いマナーに欠けた行為」と結論付けた。ヘインズは殴る直前、リバウンドを争ったところ、キム・ミングの肘を掴んだ後、互いに厳しい視線を交わしたとされている。KBLのある関係者は、「ヘインズがコートの視線が一斉に速攻の場面に注がれた隙間を悪意的に利用したとも考えられる」と指摘した。KBLは16日、財政委員会を開いて、この問題を話し合う計画だが、重い懲戒が決められるものと見られる。09年1月、電子ランドのキム・ソンチョルは、LGのキ・スンホを肘で殴った後、2試合出場停止と300万ウォンの制裁金が科せられたことがある。この状況に気づいていなかった審判に対する懲戒も別途行われる見通しだ。
SKのチャン・ジタク事務局長は、「弁明の余地がない」と話した。選手管理に隙を露にしたSKは、球団のイメージだけでなくて、戦力にも打撃を受けるようになった。KCCのチェ・ヒョンギル団長は、「試合の流れが向こうに有利になる重要な転換点になった。キム・ミングが倒れるときに足首まで痛めた」と言って残念がった。
ヘインズはキム・スンギKTコーチに試合の後、悪口を言ったという疑惑の末に、制裁金300万ウォンの懲戒を受けている。韓国でプレーして6年目になるヘインズは、悪いマナーや国内選手を無視するような態度で頻繁にまな板に乗せられた。






