同じ年頃の南北サッカーの卵たちがサッカー強国スペインで偶然遭遇した。
先月30日(韓国時間)、スペイン・バルセロナのあるサッカー競技場。スペインの少年サッカーリーグのFCバルセロナ対メルカンティルの試合を観戦するため競技場を訪れた11、12歳の韓国少年54人が座った席で、50センチほど離れたところで北朝鮮から来た10、11歳のサッカー卵10人が試合を観戦していた。
北朝鮮なまりを使う引率者の1人と一緒に試合を観戦した北朝鮮少年たちは、今年10月30日にバルセロナ入りしたサッカー留学生たち。引率者が「全部で15人来た」と話した北朝鮮少年たちは、バルセロナにあるサッカークラブ「プンダシオン・マルセット」でサッカー指導を受けている。
1978年に設立された同クラブは世界的なサッカー教育機関として、欧州だけでなく中国、日本、ベトナムなどアジアからも多くのサッカー卵たちが訪れている。北朝鮮の子どもたちが同クラブに入会したのは初めてだという。北朝鮮の女子サッカーは世界トップクラスに近いが、男子サッカーは国際舞台で長らく注目すべき成績を出せていない。
「子どもたちをここに留学させるのをみると、北側もサッカーにずいぶん神経を使っているようだ」と聞くと、引率者は「連れて行って教えろと言われてやっているだけで、その他のことは何も知らない」と言い残して席を立った。韓国少年たちは4日からバレンシアで開かれる韓国対スペインの交流戦に参加するため、スペインに滞在している。





