安哲秀(アン・チョルス)議員が28日、新党結党を準備するための新しい政治推進委員会の発足を宣言した。公式に新党結党の意志を明確にしたのだ。来年6月の地方選挙にも「最善を尽くして責任を持って参加する」と述べた。安議員は新党の性格について、正しい福祉国家の建設と平和統一の達成を目標に、民生政治と生活政治を目指し、産業化勢力と民主化勢力をいずれも包摂すると明らかにした。保守と進歩という理念に縛られず、国民の中間層を包摂する政党を作るという意味だ。
政治的・社会的に陣営論理が蔓延している現実で、合理的な中道政党の出現に期待をかける。しかし、参加する人々が安議員を含め国会議員2人にすぎず、名望家が見当たらない。以前支援した一部名望家も抜け出て、果たして新党がどれだけ堅固な政治勢力化をなし得るか疑問だ。安議員が「新しい政治」を掲げて政治に参加して2年が過ぎたが、新しい政治の実体も新しい政治を語る話法も依然として曖昧だ。
韓国社会世論研究所が27日に発表した世論調査の結果によると、安哲秀新党の支持率は27%で、与党セヌリ党(38%)よりは低いが、民主党(12%)よりは倍以上高い。しかし、支持率はバブルと同じでいつはじけるか分からない。過去に第3の政党が成功したケースも地域に基盤を置いた忠清(チュンチョン)圏の政党以外にない。既成政党の地盤が堅固であるためでもあるが、第3の政党が政策と理念中心よりも人物中心だったことが大きな理由だ。韓国の政治風土上、こちらでもあちらでもない中間を指向するということは、色が明らかでないという否定的な認識を受けやすい。
政党は、「創業」より「守城」が難しい。安哲秀個人中心でない政策と理念指向の政党にならなければならない理由だ。新党は言葉でなく具体的な政策で裏づけがなければ成功できない。どれだけ影響力のある人物を引き入れるかも鍵だ。来年の地方選挙が成否を分ける試験台になる。
しかし、この2年間に安議員が見せた態度から推察して、新党が結局は各種選挙で民主党と候補一本化を図り、野党連帯の一軸になるという見方が有力だ。そうなれば新党のアイデンティティは色あせ、中間層の失望を招くことは火を見るよりも明らかだ。来年の地方選挙で独自の人物と政策で既成政党と堂々と争うことを期待する。






