サッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)号が12日、水原(スウォン)で再び招集される。14日午後6時、水原ワールドカップ(W杯)競技場で行われるペルーとの強化試合に挑むためだ。
ペルーは、1982年のスペインW杯以来、7回連続でW杯本大会に進出できていない。現在、2014年ブラジル大会の南米予選では9チーム中7位だ。ペルーは、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング4位のアルゼンチン、12位のウルグアイ、17位のエクアドル、21位のチリなど強豪が揃う南米でW杯予選通過のために全力を挙げているが、4.5枚の本大会切符が割り振られている南米予選通過は容易ではなさそうだ。
とは言え、ペルーはFIFAランキング22位の強豪だ。56位の韓国より34段階も高い。W杯では、注目すべき成績を残せなかったが、南米の強豪が出揃った2011年コパ・アマリカ大会で3位をした経験もある。とくに今回来韓するペルー代表には、世界的なスタープレイヤーらが含まれている。
今回のペルー代表メンバーで最も目を引くのは、35歳のベテラン、クラウディオ・ピサーロだ。ピサーロは、ドイツ・ブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘンのFWだ。ブンデスリーガで353試合に出場し168ゴールを決めている。ブンデスリーガ通算得点で上位9位にランクされており、ブンデスリーガで活躍した外国人選手では最多得点を記録している。
身長184センチのピサーロは、多様な位置でゴールを決めることができ、ヘディング能力も備えている。ピサーロとともにブンデスリーガで活躍しているサイドアタッカーのジェフェルソン・ファルファン(シャルケ04)、ブラジルリーグで活躍しているホセ・パオロ・ゲレーロ(コリンチャンス)らペルーの精鋭メンバーが来韓する。
これらベテラン選手たちの攻撃陣を迎えて、韓国の守備能力を改めて点検する機会になりそうだ。洪監督(写真)は、東アジアカップに出場した守備陣のうち、キム・ヨングォン(広州恒大)を除外しただけで、今試合を控えて守備陣には変化を与えていない。ホン・ジョンホ(済州)−キム・ジンス(新潟)−キム・チャンス(柏)ら守備ラインはそのままだ。
洪明甫号は、貧攻は問題点として指摘されているが、守備人は相対的に合格点を受けている。しかし、今回の強化試合では、いつにも増して高いレベルの攻撃陣を相手にしなければならない。
洪監督が、これまで最大の課題とされている精彩を欠いた攻撃をどう立て直すかが焦点となる。洪監督は、チョ・ドンゴン(蔚山)もすくはキム・ドンソプ(城南)をワントップに立て、イ・グンホ(尚州)、イム・サンヒョプ(釜山)、チョ・チャンホ(浦項)ら2線攻撃陣のスピードを活かした多様な動きを活用するとみられる。これまでジョーカーとして起用してきたキム・シンウク(蔚山)を中心とした高空サッカーを大胆に捨てることで、有機的なパスとスピードを強調した攻撃の組み立てが展開されそうだ。






