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マララさん銃撃に謝罪せず、タリバンが公開書簡

マララさん銃撃に謝罪せず、タリバンが公開書簡

Posted July. 19, 2013 03:03,   

「私たちがお前を殺そうとした理由は、お前がタリバンの名誉を汚したためだ」

パキスタンで女子教育の必要性を訴え、タリバンに銃撃され、劇的に命をとりとめたマララ・ユスフザイさん(16)に対し、このような内容の書簡が届いた。英紙ガーディアンは17日、タリバンの幹部であるアドナン・ラシード司令官がメディアを通じて、マララさんを批難する公開書簡を送ってきたと伝えた。

つたない英語の4枚の手紙には、マララさんに対する謝罪は見られなかった。ラシード司令官は、「マララを攻撃したのは、イスラム体制構築に向けたタリバンの努力を批判した代価だ」と明らかにした。

ラシード司令官は12日、国連総会でマララさんがした演説に対しても、「マララは反イスラム的西欧世界の宣伝道具に利用されている」と非難した。そして、「私たちは、女子教育に反対しない。西側の教育方式に対抗する」とし、現在英国にいるマララさんがパキスタンに戻ってイスラムの宗教学校に通うよう勧めた。

また、ラシード司令官は、連日続く女子学校の建物や通学バスを狙ったタリバンの爆弾テロについて、「学校を隠れ蓑にする政府軍を狙った正当な活動だ」と主張した。

英国首相を務めたゴードン・ブラウン国連世界教育特使は、「タリバンが虐殺を止めない限り、誰も彼らの発言を信じないだろう」と批判した。