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6月初頭が30.1度と史上最高、今夏猛暑の予告か

6月初頭が30.1度と史上最高、今夏猛暑の予告か

Posted June. 11, 2013 03:57,   

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今月に入ってからの10日間、ソウルなどの中部地方の最高気温が、気象観測史上6月上旬の気温としては最も高かったことが分かった。特にソウル地域の場合、1907年に気象観測を開始して以来、初めて6月1〜10日の平均最高気温が30度を超えている。

10日気象庁によると、同日のソウルの日中最高気温は32.2度。同日までの10日間の平均最高気温は30.1度と、6月上旬としては観測史上最も高かった。これまでの記録である01年6月上旬の29.7度に比べ、0.4度も高かった。平年の同時期の平均気温が26.4度であることを考慮すれば、この10日間の暑さが、どのぐらいのものか見当がつく。

初夏の暑さはソウルを始め、主に中部地方で目立っている。京畿道水原(キョンギド・スウォン)は10日間の平均の最高気温が29.5度と、史上(1964年以降)最も高く、忠清北道忠州(チュンチョンブクド・チョンジュ=30.3度)、忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン=30.0度)、保寧(ポリョン=26.9度)など、忠清内陸のいたるところで最高記録を塗り替えた。江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)や京畿道東豆川(ドンドゥチョン)、全羅北道全州(チョンラブクド・チョンジュ)、光州(クァンジュ)などの暑さも、史上2〜5位である。

このような初夏の暑さは、今春インド洋の海面温度が平年より高く、チベット高原の雪に覆われた面積が大幅に減っているためだ。この二つの現象によって、北太平洋高気圧の力が増し、韓半島の暑さをさらに激しくさせている。

ひとまずこの暑さは11日から3日間、勢いを落とす見込みだ。11日は全国的に曇り空が広がり、深夜から12日にかけて、全国的に雨が降る見込みだ。しかし降水量は5ミリ前後と見込まれ、暑さを和らげるには物足りない。同期間、ソウルの日中最高気温は24〜28度まで下がるだろうが、14日は31度まで上がるなど、全国の大半が再び蒸し暑くなる見通しだ。

韓半島の蒸し暑さは、梅雨や台風によって左右される見通しだ。現在梅雨前線は、台湾北側の端から、日本東南の沖合いに渡って、東西に横たわった状態で止まっている。また8日、フィリピンの東側の海上で発生した台風3号は10日午後現在、日本沖縄東南東側の海上を通っている。中心気圧が992ヘクトパスカルの弱い台風であり、3日後には温帯低気圧に変わる見込みだ。

台風3号が韓半島に影響を及ぼし雨を降らすことになれば、暑さを和らげる「恵みの台風」になる可能性もある。しかし今のところ、たいした影響も無く、日本の東側のほうに抜けていく見込みだ。この過程で、台風が梅雨前線を通過し、真っ二つに割れる可能性もある。かなり稀なことではあるが、もしそうなる場合は梅雨前線の勢いが弱まり、韓半島で猛暑が続く可能性は高い。気象庁は、「火曜日と水曜日に降る雨は、暑さを和らげるには物足りない」とし、「台風の強度は弱いが、進路が変わることもありうるので、さらに見守らなければならない」とコメントした。

暑さが続き、10日も電力受給警報の初段階の「準備」が発令された。電力取引所は同日午前11時2分、瞬間予備電力が450万キロワット未満まで下がり、予備電力400万キロワット以上500万キロワット未満の時に発令する準備警報を発令した。3〜5日、7日も、準備が発令された。先月23日、準備警報が下されたことを含めれば、今夏に入ってから6度目だ。

電力取引所は10日午後から、ハンビッ(旧ヨングァン)原発3号機が再稼動し、11、12日に雨が降れば、電力受給事情は、やや好転するだろうと見ている。