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「北朝鮮が白翎島を砲撃し、江原道にゲリラ侵入」 韓国軍がシミュレーション本部を公開

「北朝鮮が白翎島を砲撃し、江原道にゲリラ侵入」 韓国軍がシミュレーション本部を公開

Posted March. 16, 2013 06:54,   

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「白翎島(ペクリョンド)を攻撃せよ」

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が白翎島の奇襲攻撃命令を下すと、北朝鮮の76ミリ平射砲や122ミリ放射砲など海岸砲が火を吹いた。韓国に浸入するための低空航空機「AN2」に乗った北朝鮮の特殊部隊員は、江原道(カンウォンド)地域に浸入し、ゲリラ戦を強行した。

以上は15日に京畿道水原(キョンギド・スウォン)にある合同参謀本部「対抗軍(敵軍)戦争遂行模擬本部」で実施されたコンピューター・シミュレーションの内容だ。合同参謀は同日、キーリゾルブ演習期間(11〜21日)に、戦争模擬演習で仮想の北朝鮮軍総司令部役をする模擬本部を公開した。

昨年までは、韓米連合軍司令部の主管で京畿道東豆川市(トンドゥチョンシ)の在韓米軍第2師団にある米軍戦争模擬施設(WTC)で、北朝鮮軍総司令部の役を担ってきた。しかし、軍は2015年12月の戦時作戦権返還を控え、韓国軍主導の連合演習体系の構築に向け、模擬本部を設置した。2月10日に完工した模擬本部は、地上3階建て(全体面積3372平方メートル)で、最先端の通信システムやネットワーク、テレビ会議の施設を備えた。米軍側がしていた北朝鮮軍最高司令官の役割も韓国軍が担うことになった。模擬本部で「金正恩」で通じるイ予備役准将は、「すべてがコンピュータで行なわれるが、北朝鮮の戦闘教義や作戦計画、戦力などを総合的に反映させ、できるだけ本当のように韓半島戦争状況を想定して訓練している」と述べた。

同時刻、北朝鮮軍に対抗する韓米連合軍の模擬演習は、ソウル龍山(ヨンサン)米軍基地の連合戦闘模擬センター(CBSC)で行なわれた。戦作権が返還されれば、2014年までに龍山国防部内に新築されるウォーゲームセンター「合同戦争遂行模擬本部(JWSC)」で、韓米連合軍の役割を担うことになる。今回の模擬演習に参加する部隊は、国内の韓国軍6個、米軍3個部隊をはじめ、米国本土の7個部隊と日本沖縄駐留の1個部隊の17個にのぼる。CBSCは、東豆川と龍山の在韓米軍戦闘模擬センター(KBSC)と連動しているだけでなく、米テキサス州のフォート・フッド基地やイリノイ州のスコット空軍基地など米国本土の主な基地や、在日米軍基地、平沢(ピョンテク)・烏山(オサン)基地などと通信網がクモの巣のようにつながっている。

韓米連合軍司令部は同日、CBSCを公開し、技術統制室(TCR)で画像連結の試演を行なった。ジュード・シア室長が、烏山在韓米空軍模擬センター(KASC)の連結を指示すると、烏山在韓米空軍関係者が見せた小さな画面がスクリーン中央の大型画面に転換された。さらに、米バージニア州フォートリーの軍需支援担当部署(LESD)に画像接続された。つながった時、米東部は真夜中だったが、模擬訓練期間中は関連部署が2部制で24時間休まずに稼動するため、いつでも連結できると、連合司令部側は説明した。



scud2007@donga.com