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道路の上の無法者、「不法HIDランプ」

Posted February. 01, 2013 07:48,   

目を開けて見られないほどだった。不法HID(High Intensity Discharge、高光度ガス放電式)ランプの光のことだ。「私だけ便利であれば良し」という姿勢に一貫する反則運転者らの利己的な態度も我慢し難かった。22日午後10時、ソウル冠岳区奉天洞(クァンアクグ・ボンチョンドン)の奉天路で交通安全公団、冠岳警察署、冠岳区役所が共同で行った不法自動車構造変更合同取締りの現場がそうだった。

わずか1時間で8台が摘発された。ヘッドライト、フォグランプに不法HIDランプを設置した車両7台とナンバープレート前照灯周辺に発光ダイオード(LED)を設置した車両1台が取締まりにかかった。取締りにかかった車両はすべてヘッドライトのカバーが白濁していた。冠岳区役所交通行政課のアン・ギルグァン主務官は、「不法HIDランプの光が明るすぎて温度が上がりすぎてカバーが焦げているのだ」と話した。

「不法HIDランプは対向車線の運転者の目を最大4.7秒間見えなくするので致命的です。また、不法構造変更をすれば、走行中に車両エンジンが切られる可能性があって本人も危険です」

規格品は道路の下を主に照らして対向車線の運転者の視野を妨害しないが、不法製品は光を上へ照射して対向車線の運転者の目を眩ませる。走行途中、目を眩ませるこのような効果のため、夜間運転者にはとても危険だ。

取締りチームが繰り返して言い聞かせても運転者は聞く耳を持たなかった。取締りにかかったキム某さん(35)は、自分の車を頭で軽く蹴りながら、「どうしてこれが不法ですか。カードックセンターで大丈夫だと言われたんです」と言った。「どうして不法HIDランプを付けたのか」という質問には「格好いいですか」という答えが返ってきた。

牽引車も取締りにかかった。ヘッドライトとフォグランプに赤い色の不法HIDランプを付けていた。運転者のヨム某さん(24)は、「会社から車をもらう時から設置されていた。不法とは知っていたが、HIDランプが運転しやすくて格好いいからそのまま使っている」と話した。

10分に1台の割合で取締りにかかるほど道路の上には反則運転者が多いが、取締りは別に効果がないようだった。同日摘発されたキムさんは、「格好いいから」5年前に不法HIDランプをつけたが、取締りにかかったのは今度が初めてだった。昨年、不法HIDランプの取締り件数は全国的に1178件に過ぎない。反則運転者の間で、「運がよければ取締りを避けられる」ではなく、「本当に運が悪い時にかかる」という話が出ている理由だ。

不法HIDランプの取締り権限はそれぞれの自治体にある。しかし、それぞれの自治体ではHIDランプの不法有無を判断する専門性が足りない。警察も同じだ。1月4日付けの本紙の「危険極まりない不法ヘッドライト」の記事で、たくさんのネチズンが「飲酒運転と不法HIDランプの取締りを一緒にすると、効果的ではないか」と指摘したが、現実で適用されないのはこのためだ。一見すると、合法製品と不法製品の外形が似ているため、ランプの専門知識がなければ判別し難い。

専門性を持った交通安全公団は取締り権限がない。公団側は、「毎年それぞれの自治体の交通行政課の職員や高速道路パトロールを対象に取締り要領を教育しているが、人事移動が頻繁で、教育時間が短くて専門性を育てる上で限界がある」と話した。

交通安全公団安全管理処のキム・ジョンフン課長は、「車両を取り締まるのも重要だが、誰に対しても不法HIDランプを販売・設置する販売者とカードックセンターから徹底的に指導・点検しなければならない」と指摘した。今のインターネットでは簡単にHIDランプを簡単に購入できるし、数多くのカードックセンターでは規格品の10%前後の価格で事故をもたらす「悪魔の目」を設置している。



dong@donga.com