来月25日、朴槿惠(バク・クンへ)次期大統領の就任式は、これまで大手企業の系列会社が行事の実務を取り仕切ってきた慣行を破り、中小企業が単独で進めることになる。
キム・ジンソン就任準備委員長は20日、ブリーフィングで、「中小企業の『ヨンハナロ』が、就任式行事の実務総括企画会社に選ばれた」と明らかにした。これは、「中小企業の大統領」になるという朴次期大統領の強い意志を、就任式準備から十分反映させるという意味として受け止められている。当初、大手企業の系列会社の企画会社各社も、就任式の準備に参加しようとしたが、朴次期大統領が、「就任式は、中小の企画会社にやらせたほうがいい」という趣旨の意見を明らかにしたという。行事総括のほか、舞台装置やその背景の施しなど、ほかの分野の別途の発注を通じて、中小企業各社が参加することになる。
就任準備委は、「多様な階層の国民が最大限参加」というモットーの下に、6万人あまりの招待人数のうち、3万人あまりを一般国民に埋める計画だ。それに向け21日正午から1週間、大統領職引継委員会のホームページや郵便を通じて、申し込みを受け付ける。ただ、北朝鮮側の関係者の招待如何については、「就任準備委のレベルで、検討したことなどない」と一線を画した。歌手・サイの就任式への参加有無に関しては、「サイを含め、行事を有意義にするためのさまざまな提案があった。総合的に検討している」とコメントした。
就任準備委は20日、実務推進団長に与党セヌリ党の崔尙和(チェ・サンファ)職能局長を任命するなど、専門委員や実務委員7人を選任した。朴次期大統領の就任辞は、就任準備委ではなく、秘書室傘下のメッセージチームなどの少人数の補佐陣が別途のチームを立ち上げ、準備するという。
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