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チャレンジしてこそ青春だ

Posted January. 07, 2013 03:08,   

「挑戦に挑戦を繰り返して新たな成長の道を切り開くことこそ、われわれの使命だ」

昨年、最高の業績を上げた三星(サムスン)電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が、新年の仕事始めに際して述べた経営方針だ。李会長のみならず、国内主要企業のトップが、新年の挨拶で明らかにした重要キーワードは、ほかならぬ「挑戦」だ。一寸先が読めない厳しい時期だけに、チャレンジの価値を見つめなおさなければならないという意味だ。

昨年、韓国社会では経済や文化など、さまざまな領域で「癒し」が話題となった。特に若者たちに対しては、なかなか乗り越えることのできない就職の壁や絶え間ない競争につかれた心を癒してあげなければならないという空気が社会全般に広がった。

しかし、年が明けてからは、企業各社がチャレンジを至上課題に打ち出しているように、20代に対しても、癒されることに止まらず、チャレンジ精神を育むべきだという声も高まっている。さらに、韓国社会も、チャレンジの価値を共有し、若者たちのチャレンジを応援する雰囲気を作るべきだと私的する声も出ている。

若者たちのチャレンジ精神は国家競争力と直結しているだけに、なおさら重要だ。韓国の若者たちは、10代から続いてきた競争のためにストレスが溜まり、「低いモレール(morale=やるき)」が目立っているものと見られる。「やってもだめだろう」という諦めの気持ちが強いのだ。東亜(トンア)日報は、夢を失わず、新しい分野に絶えず挑戦する若者たちの「ロールモデル」を通じて、挑戦の価値を見直す。20代のみならず、「一生青春」という気持ちで、挑戦の気持ちを忘れない30〜50代からも、教訓を掘り起こした。

一生青春の人たちにとってチャレンジは現在進行形だ。彼らは、「失敗しても、追い求めることに挑戦すること自体に意味がある」と口をそろえている。学生時代は名門大学に進学に、就職を控えては「スペック」作りに全力を傾けてきた大手企業の職員らが、会社を出てからは新たしいビジネスモデルを作り出した「ダムアンドダマーズ」や、すでに有数のイタリアシェフでありながら、自腹で海外料理大会に参加している料理人チョ・ウヒョンさんなどの例を通じて、挑戦の意味について振り返ってみたい。