統合進歩党(統進党)の李正姫(イ・ジョンヒ)大統領候補(写真)が投票日を3日後に控えた16日、候補職を辞退して保守右派と進歩左派が総結集して一騎打ちする構図がさらに明確になった。
セヌリ党の朴槿恵(パク・グンヘ)候補と民主統合党(民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)候補の支持率が誤差範囲内で大接戦の様相を呈している中で、支持率1%前後の李氏の辞退がどのような影響を与えるか注目される。統進党がもらった国庫補助金27億ウォンをめぐり「食い逃げ」という批判的世論にも再び火がついた。
李氏は同日午後、国会で記者会見し、「政権交代に向けた国民の熱望を実現するため、候補職を辞退する」と話した。さらに、朴候補を狙って「親日の子孫」「古くて腐った維新独裁の根」などと激しく批判した。
李氏は、直接「文在寅氏を支持する」とは表明しなかったものの、統進党の金美希(キム・ミヒ)報道担当は記者団に対し、「国民がそう(文候補支持だと)考えるだろう」と話した。金報道担当は、国庫補助金27億ウォンの返還については、「中途辞退時の返還に関する規定がない。法に従う」と言い、返還の意思がないことを明確にした。
朴候補側は、「『従北連帯』『過激連帯』が実現した」と厳しく批判。セヌリ党の金武星(キム・ムソン)総括選挙対策本部長は記者懇談会で、「民主党が再び従北勢力と手を組んだ」と非難した。李相一(イ・サンイル)報道担当は「文在寅—李正姫—沈相奵(シム・サンジョン)—安哲秀(アン・チョルス)連帯は『ごった煮連帯だ』」とし、「愛国歌も歌わず、国旗への敬礼もしない統合進歩党が文候補陣営に大きな影響を与えるだろう」と主張した。
民主党は李氏の辞退が民主党とは関係なく行われたことだと強調した。朴光温(パク・グァンオン)選対策報道担当は、「政権交代を望む国民の熱望を重く受け止めた決定だと思っている」と話した。
jin0619@donga.com






