李明博(イ・ミョンバク)大統領の内谷洞(ネゴクドン)私邸敷地購入疑惑事件を捜査中の李光範(イ・グァンボム)特別検察官(特検)チームが、李大統領の長男・始炯(シヒョン)氏(34)を被疑者として呼び、夜遅くまで調べた。現職大統領の子息が検察に呼ばれたことはあるが、特検に呼ばれたのは初めて。
特検は同日、始炯氏を相手に大統領警護室と始炯氏が共同で買い入れた内谷洞3筆地の売買代金を警護室がさらに多く負担し、結果的に大統領一家が支払うお金を政府が肩代わりしたという背任疑惑を集中的に調べた。李大統領と大統領府が積極的に介入したかについても集中的に追及したという。
特検は、李大統領ではなく始炯氏の名義で契約し、自然に相続まで試みたという不動産実名制違反の容疑についても調べた。敷地購入資金の12億ウォンの中で、伯父の李相殷(イ・サンウン)ダス会長(79)から借りたという現金6億ウォンの出所についても追及したという。
始炯氏は同日午前10時10分ごろ、濃いブラック系列のスーツ姿で大統領警護室要員の警護を受けながら銀色のカーニバル車両に乗って、ソウル瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)の特検事務室に到着した。始炯氏は「どうして名義を貸したのか」「李相殷ダス会長から6億ウォンはどうして現金でもらったのか」という記者らの質問に、淡々とした表情で「中で全部話します」とだけ答えた。国民に一言お願いするという要請には、「事実どおり誠実に答弁します」と答えた。始炯氏は答弁を終えた後、イ・ドンミョン弁護士と共に5階の映像調査室へ向かった。
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