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北朝鮮「ビラ散布なら臨津閣を打撃」と威嚇、金国防長官は「完全撃滅」と応酬

北朝鮮「ビラ散布なら臨津閣を打撃」と威嚇、金国防長官は「完全撃滅」と応酬

Posted October. 20, 2012 07:29,   

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北朝鮮問題関連の民間団体が臨津閣(イムジンガク)で北朝鮮に向けてビラを飛ばす計画を発表したことについて、北朝鮮軍が「少しでもビラ散布の動きが捉えられれば、直ちに警告せず無慈悲な軍事的打撃を行う」と威嚇した。大統領選を控えた韓国に緊張を与え、韓国内の紛糾を煽りたい狙いがあるものと見られる。李明博(イ・ミョンバク)大統領の延坪(ヨンピョン)島訪問への対抗したものとも見られる。

北朝鮮の人民軍西部司令部は19日、「公開通告状」を発表し、「極度の同族対決に目がない李明博逆賊輩党が我々の最高の尊厳を逆なでするビラを散布する行為にしがみついている」と批判。その上で「ビラ散布は最も露骨的な心理戦で容認できない戦争挑発」だとし「ビラ散布の地点はそのまま放っておけない挑発原点で、物理的打撃の目標」だと威嚇した。また「臨津閣と周辺の南朝鮮住民たちは、考えられる被害を予想して事前に避難せよ。わが軍隊は空言を言わない」と警告した。

これに先立ち、最近結成された脱北者団体の連合体である「北韓民主化推進連合会」(北民連)は、「22日午前11時、京畿道坡州市の臨津閣で北朝鮮に向けてビラを飛ばす」と計画を発表した。北民連に参加している自由北韓運動連合のパク・サンハク代表は、「予定の時刻と場所でビラを飛ばす」とし「低劣な恐喝脅迫には屈しない」と話した。

韓国軍も警戒態勢を強化し、北朝鮮の脅威に正面から対応する方針を明らかにした。金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は同日、国会国防委員会の国政監査で「そのようなこと(北朝鮮の攻撃)が起きれば、挑発した原点に対して完璧に対応するだろう」とし、「(板門店を管轄する)1軍団地域にも、すでに警告が通達されており、敵の挑発に対する報復態勢を完璧に備えている」と明かにした。

金長官は、「あの人たち(北朝鮮)が昨年も『ビラを散布すれば原点を砲撃する』と威嚇発言をしており、(北朝鮮が実際に)そうすれば(我々は)その原点地域を完全に撃滅するとした」として、このように述べた。

北朝鮮は昨年、何度も韓国の民間団体によるビラ散布について「戦争行為」だとして「全面戦争」「全面射撃」などと威嚇したが、金正恩(キム・ジョンウン)政権発足後に北朝鮮に向けて飛ばすビラについて軍事的打撃を威嚇したのは初めて。

北朝鮮の威嚇は、大統領選を控えて敏感な時期に、安全保障の不安定化を促進させ、「戦争か平和か」の対立構図を突きつけることで、自分たちに有利な陣営の勝利に影響を与えたい狙いがあるものと受け止められている。李大統領が前日に延坪島で「北朝鮮が挑発する場合、百倍、千倍報復するという気持ちを持っていれば挑発できないだろう」と話したことに対抗したものと解釈される。



will71@donga.com shcho@donga.com