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黄金坪・羅先特区開発、張成澤氏訪朝で本格始動へ

黄金坪・羅先特区開発、張成澤氏訪朝で本格始動へ

Posted August. 15, 2012 09:41,   

北朝鮮と中国は14日、両国の国境地帯の経済特区2ヵ所でのインフラ建設に拍車をかけ、開発を強化することに合意した。なかなか進まなかった両国間の経済協力が、軌道に乗るかどうか注目を集めている。

中国商務省は同日午後、報道資料を出し、「北朝鮮・労働党の張成澤(チャン・ソンテク)行政部長と陳鄹銘商務相の共同司会で、『羅先(ラソン)経済貿易地区と黄金坪(ファングムピョン)・威化島(ウィファド)経済地区の共同開発と共同管理に向け、中朝共同指導委員会』第3回会議が開かれた」とし、「両国は現在、2ヵ所の経済特区の開発が実質的な段階に差し掛かっているということに、意見が一致した」と明らかにした。

また、両国は、開発計画要綱や推進システム構築、人材教育、法律制度の構築、税関通過の利便性強化、通信や農業分野で実質的な進展をなすために合意したと、商務省は伝えた。さらに両国は、羅先地区管理委員会や黄金坪・威化島地区の運営・管理、羅先地区への電気供給や工業園建設などに関する協約も交わした。商務省は、羅先地区には原材料や装備、先端新技術、軽工業、サービス業、現代農業などを中心に開発するだろうと明らかにした。また、黄金坪・威化島地区には、情報産業、旅行文化やアイデア産業、医療加工業などを中心に開発し、北朝鮮の知識密集型新興経済地区に作る計画だと伝えた。

北朝鮮の張成澤部長一行は同日午後3時ごろ、会議会場兼宿所となっている国賓館の釣魚台を離れ、飛行機で吉林省の首都・長春に到着した。張部長一行はここで、中国国家レベルの開発計画である「長吉図=長春〜吉林〜図們とをつなぐ開発)」プロジェクトについて説明を受け、視察するものと見られる。

長吉図は特に、北朝鮮の羅先地区開発と緊密に絡んでおり、注目を集めている。北京の消息筋は、羅先を通じての出海権がなければ、長吉図計画は形骸化してしまう」とし、「長吉図プロジェクトのスタート地点の長春を視察するのも、羅先開発の重要性を中国側に強調するためだ」と述べた。

張部長一行は、長春で孫政才書記や王儒林省長から案内を受けるものと見られる。ここで、金正日(キム・ジョンイル)総書記が11年5月と10年8月に長春を訪れた時に立ち寄った金日成(キム・イルソン)主席の抗日遺跡地にも立ち寄るという。

張部長一行は、長春への訪問に続き、汽車で2〜3時間の距離の遼寧省首都、瀋陽を訪問するものと見られる。遼寧省政府に対し、黄金坪・威化島開発に関連した積極的な協力を要請するものと見られる。

北京の消息筋は、「中朝間経済協力が成果を出すためには、中国地方政府の協力や支援が不可欠だ」と見ている。

その後、16日、または17日に北京に再び戻り、胡錦濤主席や溫家宝首相など、中国最高指導者と会ってから、18日に帰国するものと見られる。



mungchii@donga.com