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[オピニオン]40度の猛暑

Posted August. 03, 2012 06:52,   

地球上で最も暑いところはどこだろうか。最近、米モンタナ大学の研究チームが7年間、気象衛星の赤外線撮影記録を基に、調査を行った結果、イラン東部のルート砂漠だった。ルート砂漠は05年、70.7度を記録したことがある。この地域は余りにも暑くて、バクテリアすら生きられない。科学者らは、ここにビン入りの生牛乳を置いておいたが、腐らなかったという試験結果が出ている。塩水の湖が干からびてできたルート砂漠は、高い山で囲まれた盆地に位置している。

◆外交専門誌・フォーリンポリシーの最新号は、ルート砂漠を始め、豪州クインズランド、リビアのアジジヤ(サハラ砂漠)やガダメス、米デスバレー、中国のトゥルパン(タクラマカン砂漠)、チュニジアのケビリ、マリのトゥンブクトゥ、イスラエルのティラートツビ、スーダンのワジハルファを、「10大猛暑地域」として発表した。映画俳優・トム・クルーズが「ミッションインポッシブル2」で、素手でロッククライミングをするシーンを撮影したところは、言葉通り「死の谷」であるデスバレーだ。こんなところでは、気温が50度を超えるのは珍しくない。

◆気温と人間とが実際体で感じる暑さにはギャップがある。太陽が照りつき、風一つ吹かない砂漠の天気も、湿度が低くそれなりに耐えることができるという。フォーリンポリシーは10大猛暑地域のうち、ルート砂漠を除く地域では、多くの人口が暮らしており、活発な経済活動が行われていると報じた。寒さの激しい氷河地帯に暮らしているエスキモーのように、砂漠地帯の住民たちは、暑さに慣れ、たいした不便もなく暮らしている。天気への人間の強力な適応力を示している。東南アジアに行けば、韓国人観光客は暑さのために激しく汗を流しながら息苦しさを感じるが、地元住民は、のんきな表情をしている。

◆7月31日、慶尚北道慶山市(キョンサンブクド・ギョンサン)が40.6度を記録し、全国が猛烈な暑さに見舞われている。40度なら、湿式サウナの温度だ。人体は外部気温が29度を超える時から、汗を分泌して体温を調整するが、外気が34度を超えれば、汗の分泌だけでは体温の上昇を食い止めることができない。暑さが大手を振るう時、長時間、日光にさらされれば、夏ばてしやすい。猛暑による死亡者が7人も出ている。病気や老衰による間接的死亡者まで含めば、より多いだろう。猛暑による死亡者が3000人を記録した1994年夏の悪夢が再現されるのではないか気になる。子供やお年寄り、患者などの社会的弱者を猛暑から守らなければならない。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com