盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団の文在寅(ムン・ジェイン)理事長が最近、朴槿恵(パク・グンヘ)セヌリ党非常対策委員長との対決でわずかにリードする世論調査の結果が出た。誤差の範囲ではあるが、朴委員長と文理事長の支持率が逆転したのは初めてだ。一部の調査で、文理事長の支持率が安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術院長の支持率を上回った。「安哲秀ブーム」が多少停滞し、「文在寅突風」が強まっている。
野党陣営は、安院長と文理事長まで網羅する大統領選の候補群を前面に押し出し、雰囲気の盛り上げに動いている。一方、セヌリ党は、朴槿恵独走体制で固まるようだ。朴委員長と競う与党の大統領選候補の動きは見られない。「朴槿恵疲労感」が長引けば、保守右派陣営全体のダイナミズムを侵食するだろう。文理事長の支持率の躍進は、活力を失いつつあるセヌリ党への警告メッセージだ。
野党陣営のキーワードは統合だ。文理事長をはじめとする親盧勢力が中心となっている「革新と統合」グループは、民主統合党の発足を牽引してきた。民主党が統合進歩党との公認交渉に積極的でないが、いかなる形であれ総選挙と大統領選挙で候補を一本化する可能性が高い。一方、与党陣営では分裂の溝が深い。セヌリ党と統合した未来希望連帯は親朴系の衛星政党なので、統合のシナジー効果を期待することはできない。セヌリ党が朴委員長と疎遠な別の保守右派勢力と手を握ろうとする動きは見られないだろう。
セヌリ党では、党名を変えてハンナラ党のイメージを消し、朴委員長の独走体制が強化されつつある。第19代総選挙の候補公認を控え、朴委員長の顔色をうかがって保身を図るムードも広がっている。7日、一部議員が党名変更を問題視しようとした議員総会が2時間30分行われたが、激しい討論もなくあっけなく終わった。
親朴系が「公認虐殺」と主張する08年の第18代総選挙公認審査委員会には、親朴系の割当てとして姜昌熙(カン・チャンヒ)元最高委員が参加した。形式的なアリバイ作りという批判もあったが、非主流にも機会を与えたことは間違いない。一方、第19代総選挙公職者候補者推薦委員会では、非主流に転落した親李系を代弁する人物は見あたらない。別の政派の声が基本的に排除されているため、公正な公認が可能なのかという批判が出てきそうだ。朴委員長の顔色うかがいに奔走する閉鎖的な構造が固まれば、党内のコミュニケーションの動脈硬化が起こるだろう。セヌリ党が分裂、独走、疲労現象を打開できなければ、民主党候補の躍進は大きな流れとして固まるかもしれない。






