米国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は12日(現地時間)、ワシントンの米国防総省で、北朝鮮情勢を含む世界の安保状況に関するブリーフィングを受けた。この席には、レオン・パネッタ国防長官、マーティン・デンプシー統合参謀議長、陸海空参謀総長ら米軍首脳部が総集結した。韓国大統領が米国防総省を訪問したのも、米国防総省が外国の首脳に安保ブリーフィングをしたのも初めて。オバマ大統領が東亜(トンア)日報との単独書面インタビューで明らかにしたように、「歴史上いつになく堅固な韓米同盟関係」を実感させる出来事だった。
李大統領とオバマ大統領は13日、首脳会談で、韓米同盟が韓国にとって「第一の安保の軸」であり、米国にとって「太平洋地域の安保の礎」であることを再確認し、「平和と繁栄に向けた太平洋パートナーシップ」をより一層強化することで合意した。オバマ大統領は、今後10年間継続する国防予算の削減にもかかわらず、「大韓民国の国防と安保のための努力を一層強化する」と約束した。継続する北朝鮮の脅威と中国の急速な膨張で不確実性が高まっている韓半島の周辺情勢を考慮すれば、今回の韓米首脳の会談はこの上なく喜ばしい。国際情勢が揺れ動くほど、韓米同盟以上の安保対策はない。
米国の韓米自由貿易協定(FTA)批准手続きが完了し、韓米は経済同盟という新しい翼をつけることになった。国家と国民を守る安保同盟と、FTAを通じて利益を極大化する経済同盟の両翼で、韓米関係は巡航の準備を整えた。李大統領の表現のように、「歴史的な新たな章が開かれた」という自負心を持つに値する。
韓米首脳は、両国の関係をグローバル同盟に発展させる端緒も作った。カダフィ独裁体制を退出させ、民主国家に変貌するために奮闘しているリビアを支援する計画が、韓米共同で推進される。韓国が世界最強国の米国と力を合わせ、国際舞台で影響力を広げる可能性がそれだけ大きくなる。李大統領とオバマ大統領は任期を1年以上残している。両首脳は、韓国料理レストランでプルコギパーティーをするほど親密さを誇示した。両首脳が来年3月にソウルで開かれる核安全保障サミットで発揮するリーダーシップが期待される。
進化した韓米関係を国益を極大化する踏み台にするには、国民皆が素直に韓米外交の結果と損益を評価しなければならない。韓国ではなく他国が米国と安保同盟と経済同盟を同時に結んだと想像するだけでも、両同盟の価値を評価するに十分だ。野党は、FTAを批准した米国議会を見て学ばなければならない。反米に焦点を合わせ、韓米関係を軽視する一部勢力のやり方も変わる時がきた。






