与党の持分を両分する李明博(イ・ミョンバク)大統領と朴槿恵(パク・グンヘ)元代表の単独会合は、李政府下では7回目だ。会合のたびに、ほぼ毎回欠かさず、後味の悪い論争を引き起こしたが、今回の会合は、国民生活の改善や国政パートナーとして関係を盛り上げる対話が交わされたという。成長の果実が行き届かず、民心の離反が深刻化し、このままでは政権与党全体が共倒れするという危機感に共感が形成されたからだろう。
4月の再選挙・補欠選挙で惨敗した後、李大統領とハンナラ党の支持率が急落し停滞の沼に陥ったのは暮らしに疲労感を感じた国民が政府に背を向けたからだ。李大統領と朴氏は、内需の活性化が必要であることに認識が一致した。しかし二人が議題に載せた「国民生活の改善」で結果が出せない場合、単なる李大統領の失敗だけに終わらず、大統領選に向けた朴氏の前途にも影響が出るからだ。
朴氏は、昨日の会合で「ハンナラ党は分裂ではなく統合に向かうべきだ。みんなが一丸となって国民生活の問題を解決し、再び国民の信頼を得るために真剣に取り組まなければならない」と強調した。今のハンナラ党は、国政の主導権を握っている親李系(李大統領系)までも内部分裂が進んでいる。政策路線の違いを超えて、それぞれが生きる道を模索しはじめ、コネ作りに勤しんでいる。国民はハンナラ党の親李系と親朴系(朴槿恵氏系)間の軋轢にうんざりしている。李大統領と朴氏が派閥に超然とした姿勢を見せることができなければ、せっかく共感が形成された統合の大儀は政治的修辞に終わるだろう。
朴氏は、今後の身の振り方について「党の職責を持たなくても、私なりにやれることがあります」と言い、新たな扉を開いておいた。これまでの「隠遁」スタイルから政治の表舞台に登る意向があることを示したものと受け止められる。これまで、朴氏が見せて「迫害されるお姫」のイメージでは、大統領選レースの帆に風を集めにくい。朴氏は「与党内の野党」の役割をしながら、李政権反対層の感情を吸収してきたが、野党の大統領候補が猛烈な勢いで支持を伸ばしているところだ。最近の世論調査によると、朴氏の支持率は依然としてトップだが、「政権交代」を求める声が「政権継続」を上回っている。これからでも朴氏ならではのビジョンを国民に示し、政権再創出の能力を見せることができなければ、勝利の女神は今度も背を向けるだろう。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の後半期に「ノ・ミョンバク」という造語が流行ったことがある。実際、盧元大統領の数々の失言や政策の失敗が李明博候補の当選を助けたことも事実だ。世間では、盧元大統領が今の李大統領を作ってくれたように、今は李政権の無能ぶりとハンナラ党の分裂が民主党政権を生み出すだろう、とも言われている。李大統領と朴元代表だけに、このような警告が聞こえないでいるのなら、それは大変なことだ。






