Go to contents

世界初のAI美術館、来月LAで開館

Posted May. 02, 2026 09:00,   

Updated May. 02, 2026 09:00


「美術館なのか、科学館なのか」

生成AIが生み出した作品を展示する世界初のAI美術館「データランド(Dataland)」が、6月に米ロサンゼルスで開館する。

米紙ニューヨーク・タイムズは4月30日(現地時間)、「メディアアーティストのレフィーク・アナドールさんと、妻で長年の協働者であるエフスン・エルクルチさんが設立したAI美術館『データランド』が6月20日に開館する」と報じた。

約2年半にわたり企画・建設が進められた同館は、「ザ・ブロード」や「ロサンゼルス現代美術館」、「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」など世界的な文化施設が集まる複合文化地区「グランドLA」に位置する。延べ面積3250平方メートルで、施設の約3分の1は展示運営のためのハードウェア設備で構成されている。

最先端技術を基盤に「リビング・ミュージアム(生きた美術館)」を掲げるデータランドは、開館記念展として「Machine Dreams: Rainforest」を予定している。「機械が夢見る熱帯雨林」をテーマに、アナドール・スタジオが開発したAI「Large Nature Model」が気候や植生など膨大な生態データを学習し、仮想の熱帯雨林を作品として生成したという。

同スタジオは今回の展示のため、AIに米ワシントンのスミソニアン博物館、コーネル大学鳥類学研究所、英ロンドン自然史博物館などの資料を学習させたという。アナドールさんは「データランドはAI時代における芸術の概念を再定義する試みだ」とし、「芸術や音楽、映画、建築の未来を牽引する都市ロサンゼルスで初のAI美術館をオープンできることをうれしく思う」と語った。

トルコ出身のアメリカ人アーティストであるアナドールさんは、2008年からアルゴリズムとデータを用いた「データ・ペインティング」などを発表し、AI活用を積極的に進めてきた。24年にはソウル鍾路区(チョンロク)の「プトゥラ・ソウル」開館展で、アジア初の個展も開いた。

もっとも、現地でもAI美術館をめぐる賛否はなお激しい。AIが生成した作品を美術として認めるか、著作権の帰属をどうするかなどを巡り見解は分かれている。今年初め、米連邦最高裁はAIが芸術作品の著作権主体となり得るかを争った事件を棄却した。アナドールさんは米CBSニュースのインタビューで「20年以降、許諾を得て出所を明確にしたデータのみを扱っており、倫理的な問題はない」と話した。


キム・テオン記者 beborn@donga.com