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「キャンプ・キャロルの枯れ葉剤、富平米軍基地に移して処理」複数の軍筋が主張

「キャンプ・キャロルの枯れ葉剤、富平米軍基地に移して処理」複数の軍筋が主張

Posted May. 27, 2011 07:26,   

慶尚北道漆谷郡倭館邑(キョンサンプクト・チルゴクグン・ウェグァンウプ)の在韓米軍基地「キャンプ・キャロル」内に埋められた枯れ葉剤と推定される化学物質は、仁川市富平区富平洞(インチョンシ・プピョンク・プピョンドン)の米軍基地「キャンプ・マーケット」内の軍需品再利用流通処理所(DRMO)に移して処理された可能性が高いことを、複数の軍筋が26日明らかにした。

軍筋は、「キャンプ・マーケット内にあるDRMOは米国防総省直轄の機関で、数十年間、韓国内の米軍基地から排出される各種廃品や機材、廃棄物を回収して処理を行っていた。1979年と80年年にキャンプ・キャロルから搬出された化学物質も、ここに移されて処理された可能性が高い」と話した。

これに先立ち23日、在韓米8軍司令部は、米陸軍工兵団による92年の研究報告書を根拠に、79年と80年年にキャンプ・キャロル中に埋められた「特定物質」が入ったドラム缶とその周辺の土約40〜60トンを掘り起こして基地外に搬出し、「別の地域」で処理したことを明らかにした。

同筋は、「在韓米軍も、報告書に書かれている『別の地域』がキャンプ・マーケットである可能性を念頭に置いて関連記録を集中的に調査しているようだ」と加えた。

在韓米軍は、70年代後半からキャンプ・マーケットと釜山市鎮区(プサンシ・チング)の「キャンプ・ハヤリヤ」の2ヵ所でDRMOを運営したが、ハヤリヤは規模が小さ過ぎたため、当時全ての廃棄物は在韓米軍の廃棄物処理規定に沿ってキャンプ・マーケットに移して処理されたと、同筋は伝えた。

別の消息筋も、「キャンプ・マーケットのDRMOでは一般的な廃棄物だけでなく、米軍基地から排出された各種危険物質の搬入と処理も行われたようだ。キャンプ・キャロルだけでなく、別の米軍基地から出た化学物質も、キャンプ・マーケットに移して処理された可能性が高い」と話した。

キャンプ・マーケットは、約6万6000平方メートル規模のDRMOをはじめ情報、機能、通信、工兵部隊などを備えた米軍基地(総60万平方メートル)で、韓国戦争休戦後から今の場所に駐留している。富平区と環境部傘下の環境管理公団が09年、キャンプ・マーケット周辺地域の土壌汚染を調査した結果、5つの調査区域のうち3区域で、ベンゼン、銅、鉛などの重金属が基準値を超え、問題になった経緯がある。



ysh1005@donga.com