20世紀が専門化時代だったなら、21世紀は融合時代だ。ベストセラー「天才のひらめき」の著者、ミシガン州立大学のロバートとミシェル・ルートバーンスタイン夫妻は、「専門化に拍車がかかり、知識が破片化している」と診断した。専門知識は拡大しているが、学問間の交流は減り、人間や自然への個人の総合的理解力は淘汰しているという指摘だ。このような自省の中、ハーバード大学を始め、名門の各アイビーリーグ大学は、学科や専攻の壁を取り壊し、学問融合や統合へ進んでいる。
◆この2年間、ソウル大学・自由専攻学部の招聘碩座教授として勤めた米ニューヨーク州立大学・歴史学科の金ソンボク(78)碩座教授は、ソウル大学に対し、苦言を投げかけている。氏はメディアとのインタビューで、「ソウル大学の教授らは、学問より酒や政治にだけ関心を示している」と嘆いた。金教授はまた、「教授らが、コネや既得権確保のような目先の利益で行動するのは、封建的割拠主義に他ならない」と明らかにした。
◆教授社会だけでなく、教授と学生との間でもコミュニケーションに障害あると氏は分析した。例えば、ソウル大学法学部の建物で、教授の研究室の階は、カードキーがなければ、出入りできない。学生らは、教授にアポを取ってからでないと、教授の研究室に出入りできない。一方、米学部中心大学(リベラルアーツカレッジ)教授らの研究室は、いつでも開いている。学生らが面談時間を工面できなければ、教授らは課題に関するコメントを録音し、オーディオファイルとして送る。金教授は、教授評価項目のうち、「研究」より「教育」に加重値をおくべきだと提案している。
◆ソウル大学は全国から最も優秀な学生を集め、教えているのに、世界の大学ランキングの順位はそれほど高くない。特に、専攻エゴイズムやポロフェッサー(選挙のたびに政治圏周辺でうろうろする教授)が問題だ。1956年に分離された政治学科と外交学科が、政治外交学部に統合され、今年、初めて新入生を選抜するのに、55年間も時間がかかるほど、ソウル大学は専攻の壁が高い。選挙シーズンには、政治カラーにより、教授同士で敵味方の見分けが始まる。金教授の指摘事項は、ソウル大学に限られたことではないだろう。昨年末に確定したソウル大学法人化をきっかけに、ソウル大学が一歩跳躍するためには、金教授の忠告に耳を傾けるべきだ。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com






