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[社説]同民族に「核戦争」脅迫する金正日集団

[社説]同民族に「核戦争」脅迫する金正日集団

Posted December. 18, 2010 03:21,   

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北朝鮮祖国平和統一委員会が運営する対韓国宣伝メディア「同じ民族」は17日、「朝鮮半島は、戦争がいつ起きるかわからない岐路に立たされている」とし、「朝鮮半島で戦争が起これば、それは核戦争に広がり、朝鮮半島だけに限定されないだろう」と脅した。韓国に住む同族に向かって核戦争で脅迫するなら、「同じ民族」という名前から外すことだ。

北朝鮮はこれまで、「核戦争の準備ができた」、「核戦争の火の雲」といった言葉で脅しをかけてきたことはあるが、今回のように具体的に核戦争挑発の可能性を取り上げたことは初めてだ。脅しの可能性もあるが、北朝鮮が実際に使用を念頭に置いて核開発をしている可能性を排除することもできない。核兵器は、1945年に米国が日本に使用して以降、一度も実戦で使われていない。世界各国が核兵器の残酷性を実感し、再び使用してはならないという認識を持つようになったためだ。北朝鮮の核戦争威嚇は、韓国だけでなく人類全体に対する挑戦だ。

米国と中国は、北京で3日間、韓半島の状況を含む両国の懸案を集中的に話し合った。米中協議の出発点は、中国の戴秉国国務委員の韓国と北朝鮮訪問の結果だった。米国のリチャードソン・ニューメキシコ州知事も、北朝鮮の招待で平壌(ピョンヤン)に滞在中だ。北朝鮮が、核開発と対韓国武力攻撃の過ちを認め、解決策を模索しようという考えがあるなら、核戦争の脅迫で対話局面に冷水を浴びせないだろう。

北朝鮮は、戴国務委員が北朝鮮を訪問した時、韓米日3国が提示した6者協議再開の5つの条件をすべて拒否したという。にもかかわらず中国は、米中対話で、6者協議首席代表の緊急協議提案を繰り返し主張したという。中国は今からでも覚醒しなければならない。中国が、北朝鮮の核開発に見て見ぬふりを続けるなら、東アジアに核開発ドミノ現象が触発され、中国の安全保障にも深刻な脅威になるだろう。

北朝鮮は17日も、「延坪(ヨンピョン)島付近で射撃訓練を強行する場合、打撃を加える」と公言した。専門家らは、北朝鮮がさらなる挑発に出る可能性があると予想する。延坪島事態のように、またやられることがあってはならない。砲撃になろうが局地戦になろうが、北朝鮮が再び攻撃すれば、徹底的に懲らしめて、再び挑発する考えを起こさせないようにしなければならない。そうしてこそ、金正日(キム・ジョンイル)集団が、挑発の強度を高めて核兵器まで動員する最悪の事態を防ぐことができる。北朝鮮が、核兵器を実際に使う段階まで開発できないようにする抜本的な対策は、金正日、金正恩(キム・ジョンウン)世襲政権の交代以外にはないかもしれない。