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表彰式に呼ばれなかった申智愛「年末は妹と思い出の旅」

表彰式に呼ばれなかった申智愛「年末は妹と思い出の旅」

Posted December. 17, 2010 11:53,   

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年末になると、殺到するスケジュールをこなすのにてんてこ舞いだった。が、今年は違う。暇なほどだ。何だか寂しそうだが、かえって心は楽だ。米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーで活動し、11日帰国した申智愛(シン・ジエ、22=未来アセット)。

お決まりで招待されていた表彰式が、今年は他人の祭りになった。「高校2年生の時、プロ大会で優勝してから、毎年表彰式に行っていたんです。今年のようにどこにも行かないのは、ここ7年間で初めてのことです。どんなドレスを選んだらいいか悩むこともなく、いいですね」。

米LPGAツアーで新人王と賞金王を同時に席巻した昨年とは違い、今季申智愛は個人タイトルと縁がなかった。それでも米国や日本、国内で浮き沈みのない成績で29億ウォン近い賞金を獲得し、世界ランキング1位でシーズンを終えた。

申智愛は今年の一年を一言で表すならと、訊ねると、悩んだすえ「重み」と答えた。「大変で疲れたという意味での重みではありません。明るくて良い方向へ成長するための課題を得ました。タイトルがなくて残念ですが、盲腸手術のため体調がすぐれない中でも最後までレースを繰り広げたことだけでも満足しています」

申智愛は帰国した後、ソウル大学に通う妹と汽車に乗り、無泊2日で江原道(カンウォンド)の正東津(チョンドンジン)に行って来た。「妹との旅行は初めてでした。離れている時間が多く、知らないところが多かったんですが、本当に嬉しかったです」

妹との旅行を今年の思い出に残る一番の瞬間と言った申智愛は、エビアンマスターズ優勝と国内メジャー大会のKLPGA選手権の優勝が忘れられないと言った。「エビアンで韓国選手として初めてトロフィーをもらったのですが、空から太極旗をまとったスカイダイバーが下りてきてびっくりしました。KLPGA選手権の時は、大雨に降られながら、ついに首位に立ち、ギャラリーのお祝いを受けたんです」

申智愛はバンカーショットを、今年向上したテクニックと言った。バンカーに落としても、パー以下のスコアを出す確立のサンドセーブ部門で、昨年27位(44.6%)から2位(61.4%)へジャンプした。「バンカーに落ちると、意識的にボールを浮かせようと体重を右側に置いていたんですが、逆に左側に変えたら、ボールがやんわりと抜けたんです。バンカーに対する恐怖心が小さくなって、さらに攻撃的にピンを攻略するようになりました」

申智愛は16日、三星ソウル病院でレーシック手術を受けた。先週は米カリフォルニア州のパームスプリングスにマイホームを購入した。「乱視のため、パッティングの時苦労したんですが、もう良くなるでしょう。暖かいところで頑張って練習したくて家も移しました。新しいスウィングコーチも探しています」

余裕を持って残りわずかの今年を過ごしている申智愛の心は、いつの間にか新しいシーズンに向けて走っていた。



kjs0123@donga.com