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北朝鮮、前進配置の放射砲撤退せず 韓米合同演習が狙い

北朝鮮、前進配置の放射砲撤退せず 韓米合同演習が狙い

Posted November. 27, 2010 06:22,   

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北朝鮮軍が23日、延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発に使った122mmの放射砲が26日現在、黄海南道(ファンヘナムド)ケモリ地域にそのまま前進配置されていることが分かった。このため、延坪島一帯は砲撃挑発から3日が過ぎても超緊張状態で韓国軍と北朝鮮軍が砲を向けたまま対峙している。

軍関係者は同日、「北朝鮮軍が23日午前、後方地域からケモリ海岸砲陣地の後ろ側のカヌンゴル地域へ前進配置された放射砲18門が挑発当時の位置を引き続き守っている」とし、「北朝鮮軍がこの放射砲を後方地域へ移動させる動きは確認されていない」と話した。同関係者は、「北朝鮮軍が放射砲をそのまま置いているのは、28日、西海(黄海)で実施される韓米合同演習に備えるためであろう」とし、「わが軍も北朝鮮軍が韓米合同演習を理由に追加挑発をしてくる可能性に警戒を緩めていない」と話した。

延坪島の韓国軍海兵部隊はK9自走砲6門を北朝鮮の方に狙いを定めたまま非常待機させておいている。23日の北朝鮮軍砲撃当時、破片に当たって電子回路異常を見せたり不発弾がかかっていて射撃できなかった自走砲2門も修理を終えて6門全てが砲撃準備を終えた状態だ。軍関係者は、「北朝鮮の数百門の放射砲に対敵するためには戦力増強が急務だが、戦力増強にはやや時間がかかるため、これを戦闘機戦力などで補完している」と説明した。

一方、北朝鮮は延坪島攻撃から3日が過ぎた26日、海兵隊部隊を精密照準して砲撃したことを認めた。しかし、民間人居住地域に砲撃を加えた事実には触れなかった。

労働党傘下の対南機関である祖国平和統一委員会(祖平統)は報道官声明を通じ、「祖国の領海で直接砲撃をした(韓国軍)砲隊を正確に命中打撃してそれ相応の懲罰を加えた。挑発者が誰であろうと、容赦なく無慈悲な目に遭わせてやる」と威嚇した。声明はまた、韓国政府の交戦規則の改正方針と韓米の西海合同演習計画に対し、「我々の尊厳と主権を少しでも侵害したら、さらに恐ろしい火の洗礼で敵の牙城を根こそぎ飛ばしてやる準備を整えた」と脅しをかけた。



mhpark@donga.com